出光興産:製油所能力を日量10万バレル削減へ-500億円経費カット

出光興産は22日に発表した中期経 営計画(2010-12年度)で、製油所の精製能力をめぐり、国内需要の 減少に対応するため、13年度をめどに現在の日量64万バレルを10万 バレル削減する方針を打ち出した。

都内で記者会見した同社の中野和久社長は「国際競争力のない製 油所は生き残れない。販売に見合った能力が必要」との考えを表明。 ただ国内4製油所のうち、能力削減の対象について、「今後1年かけて 検討したい」と明言を避けた。

同社は販売・物流の合理化や製油所・工場での設備管理の効率化 などを通じて12年度までに09年度比500億円のコスト削減を行う方 針。このほか、新規採用や退職補充を抑制することで、4月時点で約 7000人いる社員の数を15年度までに約2割減らす計画だ。

一方、同社は同時に発表した関連資料で、今後3年間で海外事業 などに最大3700億円を投資することを明記。このうち石油精製などの 基盤事業に900億円、石油や石炭など資源事業に1560億円、有機EL などの高機能材事業に440億円と、戦略投資分野で計2900億円を投資 する。

資源事業では、すでに保有している鉱区の開発を進めて生産規模 を拡大する方針。12年度の原油・天然ガス生産量を、09年度比日量 8000バレル増の同3万8000バレルまで増やす考え。石炭については、 年間生産量を09年度比125万トンの1100万トンまで拡大する。

これらコスト削減や戦略的投資を実施することで、13年3月期に 純利益480億円、営業利益1200億円を目指す。

同社は併せて、今期(11年3月期)の業績予想も発表。石油製品 や石油化学製品のマージンが改善するとして、100億円の純利益を予 想している。一方、前期(10年3月期)の業績に関しては、純利益が 従来予想通り60億円になったようだと発表。経常利益は300億円(従 来予想は280億円)、営業利益は445億円(従来予想は420億円)を見 込む。

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