米政府、AIG株放出に向け2カ年計画を検討中-関係者

2008年の救済で米保険会社アメ リカン・インターナショナル・グループ(AIG)の過半数株式を 保有する米政府は、保有株処分のための2カ年計画を検討している。 協議に詳しい関係者1人が明らかにした。

AIGとの協議は非公開だとして関係者が匿名を条件に語った ところによると、計画には優先株を普通株に転換して市場で売却す る案などが含まれている。AIGがこの計画に同意し、投資家の需 要が十分に見込まれる場合は、財務省の計画は10-12月(第4四 半期)にも発表される可能性がある。財務省はAIGに約470億ド ル(約4兆3600億円)投資している。

米コロンビア大学ビジネススクールのチャールズ・カロミリス 教授(金融)は「一度にすべての保有株を市場に放出したくはない はずで、市場で消化できるよう秩序だった手法での実行を望むだろ う」と指摘。「納税者は公的資金のより多くを取り戻せそうだ」と の見方を示した。

ガイトナー米財務長官は、米政府が民間企業を「必要以上に長 く」保有することは望んでいないと表明している。AIGは今年2 部門を約510億ドルで売却する取引をまとめており、これによって 連邦準備制度理事会(FRB)からの融資の支払いと財務省への返 済に取り組むことが可能になるとロバート・ベンモシュ最高経営責 任者(CEO)は述べている。

米政府は08年9月の救済とその後の救済での優先株取得でA IGへの出資比率が80%に近づいている。80%を超えるとAIG は会計変更を余儀なくされ、政府はAIGをバランスシートに反映 させる必要が生じることから、財務省はそれを下回る水準に同比率 を維持するため優先株の転換と売却を徐々に進める見通しだと関係 者は語った。

財務省のメグ・ライリー報道官とAIGの広報担当のマーク・ ハー氏はコメントを控えている。

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