ドル相場100円回復は来年以降か、米利上げ焦点-シティ銀・高島氏

シティバンク銀行の高島修チーフ FXストラテジストは、ドルが2008年に大底を打った可能性があるも のの、本格的な上昇は米国の積極的な利上げが必要だとして、1ドル= 100円台の回復は来年以降になるとの見通しを示した。

高島氏は、ドル相場は基本的に米経常赤字のファイナンス状況に影 響されると説明。赤字が06年以降に縮小傾向にあることから、「長期 的なドル安相場はすでに転換期を迎え、08年に底入れした可能性があ る」と分析する。

米国の経常赤字は06年7-9月期に過去最大の2148億ドルに膨 れ上がった後、昨年4-6月期には977億ドルにまで縮小している。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル・インデックスは、08年3月17日に70.698と、73年3月の指数 導入以来の最低水準を付けたが、09年3月4日には89.624まで回復。 足元では81台で推移している。

ただ、高島氏は、米国の赤字が縮小したとはいえ、依然として残さ れており、赤字解消に向けては大規模な資金流入が必要になると指摘。 そのためには米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが相当進む必要 があるとして、「ドルの本格回復は来年以降に持ち越される」と見込ん でいる。

高島氏は元三菱東京UFJ銀行チーフアナリストで、3月にシティ バンク銀行に移籍した。ユーロマネー日本語版が実施した外国為替調査 では05年から07年にかけて、長期予測部門で1位を維持し、08年か ら09年は短期と長期を統合した相場予測部門で1位となっている。

ドル100円回復には金利差4%必要

その上で、高島氏は、ドル・円相場について、日米間の政策金利差 が2%を超えてくるとドルが底堅くなり、金利差が4%程度に拡大した 時点で「ようやく100円を超えるか超えないかの議論になってくる」 とみる。

現在、FRBは政策金利のフェデラルファンド(FF)金利誘導目 標をゼロから0.25%のレンジに設定。一方、日本銀行の政策金利は

0.1%に据え置かれている。

ドル・円相場は昨年11月27日に一時84円83銭と、95年7月以 来の水準までドル安が進行。今年4月5日には94円79銭までドルが 値を戻し、この日の東京時間では93円ちょうど付近で取引されている。

--取材協力:平野朋美 Editor:Joji Mochida, Hidenori Yamanaka

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 三浦和美 Kazumi Miura

+81-3-3201-8583 kmiura1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo

+81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift

+81-3-3201-2078 rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE