欧州株:下落、ユーロ圏の財政問題で景気回復を懸念-ノキア安い

欧州株式相場は下落。ユーロ圏の 2009年財政赤字が欧州連合(EU)の協定が定める上限の2倍以上 に膨らんだことから、政府債務の悪化が世界的な景気回復を妨げると の懸念が強まったことが背景にある。

フィンランドの携帯電話メーカー、ノキアを中心に下げた。同社 の1-3月(第1四半期)利益が市場予想を下回ったことが売りを誘 った。電力網敷設で世界最大手、スイスのABBは8%安。受注と売 り上げの落ち込みで1-3月期利益がアナリスト予想に届かなかっ たことが嫌気された。

一方、スイスの食品メーカー、ネスレは高い。カプセルコーヒー の「ネスプレッソ」やアジアでの売り上げ増を受け、1-3月期の売 上高がアナリスト予想を上回ったことが手掛かりとなった。

ストックス欧州600指数は前日比1.1%安の265.32で引けた。 年初来上昇率は4.5%となっている。ユーロ・ストックス50指数が 下落した場合の保険として使われるオプションの費用に連動するV stoxx指数は10%高の24.7953。

アセナゴン(ミュンヘン)のチーフエコノミスト、マーティン・ ヒューフナー氏は、「株式相場は、予想よりも若干悪かったユーロ圏 の財政赤字の数値に大きく反応した」と述べ、「私は将来に大きな不 安を感じている。今年の相場は悪化する。財政赤字は2011年まで改 善しないだろう」との見方を示した。

22日の西欧市場では、18カ国中17カ国で主要株価指数が下げ た。ギリシャのASE指数は3.9%安、アイルランドのISEQ全株 指数は1.3%下げた。

EU統計局(ユーロスタット)の22日の発表によると、16カ国 から成るユーロ圏の09年財政赤字は対GDP比で6.3%となった。 前年は2%。09年の水準は1999年のユーロ導入以降で最大。

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