米国株:総じて上昇-アップルやモルガンSの決算好感

米株式相場は総じて上昇。ギリ シャがデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が広がったものの、 アップルやモルガン・スタンレー、ボーイングの決算が予想を上回っ たことが好感され、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均は3 日続伸。

アップルは上場来高値を更新。1-3月(第2四半期)決算で純 利益が前年同期のほぼ2倍となったほか、スティーブ・ジョブズ最高 経営責任者(CEO)が、「今年は一段と卓越した複数の新製品を用 意している」と述べたことが好感された。モルガン・スタンレーとボ ーイングも買い進まれた。

一方、医薬品株の下げが響き、S&P500種株価指数は下落し た。ギリアド・サイエンシズとアボット・ラボラトリーズが安い。医 療保険改革法の影響で売上高が打撃を受けるとの見通しを示したこと が嫌気された。

ニューヨーク証券取引所の騰落比率は6対5。ダウ工業株30種 平均は前日比7.86ドル(0.1%)高の11124.92ドル。S&P 500種株価指数は0.1%下げて1205.94。ナスダック総合指数は

0.2%上昇の2504.61。

パイオニア・インベストメント・マネジメントの運用担当者、ジ ョン・キャリー氏は「決算はかなり力強いようだ」と指摘。「全般的 に投資家はこれに反応している。ソブリン懸念が依然存在するのは明 らかだが、ファンダメンタルズは良好だ」と分析した。

ブルームバーグのデータによれば、第1四半期決算を発表したS &P500種構成銘柄のうち約83%がアナリストの予想平均を上回 った。この割合はブルームバーグがデータと取り始めた1993年以 降で最高となる。

アップル

アップルは6%高の259.22ドル。終値ベースでの最高値を更 新した。第2四半期決算は純利益が30億7000万ドル(1株当 たり3.33ドル)と、前年同期のほぼ2倍となった。4-6月(第 3四半期)の売上高は最高で134億ドルになるとの見通しを示した。 これはアナリスト予想の130億ドルを上回る。

モルガン・スタンレーは4%高の31.68ドル。同社の第1四半 期決算は、利益がアナリスト予想を上回った。債券トレーディング収 入が前年同期の2倍を超え、業績に寄与した。1株当たり21セント の税効果を含めた継続事業ベースの1株利益は1.03ドル。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたアナリスト24人の予想平均は1株当 たり57セントの利益だった。

ボーイングは3.9%高の74.16ドル。S&P500種の産業株 指数は最大の上昇となった。同社の第1四半期決算は、1株当たり利 益が70セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想(64 セント)を上回った。

ギリシャ懸念

450億ユーロ規模のギリシャ救済パッケージに関する協議は、 21日に始まった。国際通貨基金(IMF)は20日公表した国際金 融安定報告で、ギリシャはソブリン債リスクに対する警鐘だと指摘し た。

10年物ギリシャ国債の利回りは21日、8%を突破し、約10 年ぶりの高水準となった。同年限のドイツ国債の利回りの2倍以上と なる。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ギリ シャ債の保証コストが過去最高に上昇した。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー氏 は「ギリシャは誰も気に留めなくなってきているが、非常に大きな問 題だ。今再び気づき始めているのかもしれない」と指摘した。

アボット、ギリアド

アボット・ラボラトリーズは2.4%安の51.78ドル。トーマ ス・フレイマン最高財務責任者(CFO)は、医療保険改革法の影響 で売上高が2010年に2億3000万ドル、11年にも2億ドル余り 減少するとの見通しを示した。

ギリアド・サイエンシズは9.6%安の40.76ドル。下落率は S&P500種の構成銘柄中で最大となった。同社は20日、10年の 売上高予想を最大75億ドルと、従来予想の最大77億ドルから下方 修正した。医療保険改革法の影響で売り上げが2億ドル減ると見込ん でいる。

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