4月21日の米国マーケットサマリー:株は総じて上昇、ユーロ続落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替   スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3395 1.3435 ドル/円 93.18 93.22 ユーロ/円 124.82 125.24

株   終値 (暫定値)  前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,124.92 +7.86 +.1% S&P500種 1,205.94 -1.23 -.1% ナスダック総合指数 2,504.61 +4.30 +.2%

債券 直近利回り   前営業日比 米国債2年物 1.00% -.01 米国債10年物 3.74% -.06 米国債30年物 4.62% -.06

商品 (中心限月) 終値   前営業日比  変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,148.80 +9.60 +.84% 原油先物 (ドル/バレル) 83.78 -.07 -.08%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して下落。これ で1月以来最長の5日続落となった。欧州連合(EU)を中心とする 総額610億ドルのギリシャ救済パッケージに関する協議がアテネで 実施されているものの、同国の債務危機を阻止するには不十分との懸 念が強まった。

ギリシャ10年債のドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ 金利)は5.01ポイントと、少なくとも1998年3月以来の最大に拡 大した。カナダ・ドルは米ドルに対して08年6月以来の高値を付け た。カナダの利上げ実施に対する期待が高まった。

オンライン為替取引会社GFTフォレクスの通貨調査ディレク ター、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「ギリシャ 国債の利回りが急上昇したことで、為替市場が神経質になっている」 と指摘。「救済計画が十分であると確信していないため、ユーロが下 落した」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時37分現在、ユーロはドルに対して前 日比0.3%安の1ユーロ=1.3397ドル(前日は同1.3435ドル)。 一時は9日以来の安値となる同1.3359ドルを付けた。円はユーロに 対して0.2%高の1ユーロ=124円94銭(前日は同125円24 銭)。 ドルは対円で1ドル=93円26銭(前日は同93円22銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は総じて上昇。ギリシャがデフォルト(債務不履行) に陥るとの懸念が広がったものの、アップルやモルガン・スタンレー、 ボーイングの決算が予想を上回ったことが好感され、買いが優勢とな った。ダウ工業株30種平均は3日続伸。

アップルは上場来高値を更新。1-3月(第2四半期)決算で純 利益が前年同期のほぼ2倍となったほか、スティーブ・ジョブズ最高 経営責任者(CEO)が、「今年は一段と卓越した複数の新製品を用 意している」と述べたことが好感された。モルガン・スタンレーとボ ーイングも買い進まれた。

一方、医薬品株の下げが響き、S&P500種株価指数は下落した。 ギリアド・サイエンシズとアボット・ラボラトリーズが安い。医療保 険改革法の影響で売上高が打撃を受けるとの見通しを示したことが 嫌気された。

ニューヨーク証券取引所の騰落比率は6対5。ニューヨーク時間 午後4時過ぎの暫定値では、ダウ工業株30種平均は前日比7.86ド ル(0.1%)高の11124.92ドル。S&P500種株価指数は0.1%下 げて1205.94。ナスダック総合指数は0.2%上昇の2504.61。

パイオニア・インベストメント・マネジメントの運用担当者、ジ ョン・キャリー氏は「決算はかなり力強いようだ」と指摘。「全般的 に投資家はこれに反応している。ソブリン懸念が依然存在するのは明 らかだが、ファンダメンタルズは良好だ」と分析した。

◎米国債市場

米国債市場では2年債と10年債の利回り格差が縮小。過去およ そ1カ月で最小となった。各国中銀の利上げ時期が近づいたとの観測 や、来週実施される入札を前に中期国債を中心に売りが出た。

10年債は上昇。ギリシャがデフォルト(債務不履行)回避のた めに緊急支援を要請する必要があるとの懸念から、比較的安全とされ る米国債への逃避買いが膨らんだ。2年債利回りは上昇。財務省は来 週、2年、5年、7年物国債および5年物インフレ連動債(TIPS) の入札を実施する。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス氏は、「カナダ銀行の利上げ示唆を受けて、市場参加者は米連邦 準備制度理事会(FRB)がどのくらい早く動くかを予測し始めてい る。これは期間が短めの国債にとっては売り圧力だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時12分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下して3.75%。今月19日には3月24 日 以来の最低となる3.74%を記録した。2年債は一時、1.03%と4月 15日以来の高水準を記録した。

2年債と10年債の利回り格差は5bp縮小して2.74ポイント と、3月24日以来の最小となった。2月18日には過去最大の2.94 ポイントに拡大した。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ギリシャ救済パッケージでは同 国の債務問題を解決できないとの見方から、安全な逃避先としての金 への需要が強まり、2週間ぶり大幅高となった。

欧州の債務問題をめぐる懸念から、ユーロの対ドル相場は5営業 日続落。ギリシャ10年債の独10年債に対するプレミアム(上乗せ 金利)は少なくとも1998年3月以降で最大となった。金相場は過去 1年間で30%上昇。昨年12月3日には過去最高値のオンス当たり

1227.50ドルを付けた。

ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マシュー・ ジーマン氏(シカゴ在勤)は、「ソブリン債問題を考えれば、今後も 安全な逃避先として、投資資金が金に流れるだろう」と指摘。「押し 目では今も積極的な買いが見られる」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場6月限は前日比9.60ドル(0.8%)高の1オンス=1148.80ド ルで取引を終了。中心限月としては7日以来の大幅高となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反落。米エネルギー省エネルギー情報局 (EIA)が発表した在庫統計で、原油輸入が昨年9月以来の高水準 となり、米国の代表的な油種の先物の受け渡し地点での原油在庫が増 加したことが売り材料となった。

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の引き渡 し地点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は5.8%増の3410 万バレルと、1月8日終了週以来の高水準となった。原油全体の在庫 は189万バレル増の3億5590万バレル。ブルームバーグがまとめた 調査では、75万バレル減少が見込まれていた。

米コンサルタント会社ショーク・グループ(ペンシルベニア州) のスティーブン・ショーク社長は「クッシングで在庫が積み上がって いることは大きな弱材料だ」と指摘。「2月半ばから4月半ばの間に クッシングの原油在庫は前年同期比13%減から15%増に変わった」 と付け加えた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比0.17ドル(0.20%)安の1バレル=83.68ドル。午前10時30 分 の週間在庫統計の発表前には84.30ドルで取引されていた。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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