NY外為:ユーロが5日続落、ギリシャ支援交渉の行方を警戒

ニューヨーク外国為替市場では ユーロがドルに対して下落。これで1月以来最長の5日続落となっ た。ギリシャ救済パッケージに関する協議がアテネで実施されてい るものの、同国の債務危機を阻止するには不十分との懸念が強まっ た。

ギリシャ10年債のドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ 金利)は5.01ポイントと、少なくとも1998年3月以来の最大に拡 大した。カナダ・ドルは米ドルに対して08年6月以来の高値を付け た。カナダの利上げ実施に対する期待が高まった。

オンライン為替取引会社GFTフォレックスの通貨調査ディレ クター、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「ギリ シャ国債の利回りが急上昇したことで、為替市場が神経質になって いる」と指摘。「救済計画が十分であると確信していないため、ユ ーロが下落した」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時2分現在、ユーロはドルに対して前 日比0.3%安の1ユーロ=1.3395ドル(前日は同1.3435ドル)。一 時は9日以来の安値となる同1.3359ドルを付けた。円はユーロに対 して0.3%高の1ユーロ=124円82銭(前日は同125円24銭)。ド ルは対円で1ドル=93円19銭(前日は同93円22銭)。

ギリシャ国債の保証コストを示すクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)スプレッドは上昇し、上昇幅は各国国債の同スプ レッドの中で最も大きかった。アテネではこの日、ユーロ圏による 300億ユーロと国際通貨基金(IMF)による最大150億ユーロで 構成されるギリシャ救済パッケージに関する協議が始まった。

ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は、この協議が終了す るよりも前に同救済策を発動させることもあり得ると発言した。

「メカニズムを発動」

UBSの為替ストラテジスト、アメリア・ブルドー氏は「救済 策のメカニズムを発動するべきだ」と指摘。「ギリシャ情勢が解決 して初めて、ユーロは本当の意味での反発が可能になる」と述べた。

CMAデータビジョンによると、ギリシャ国債のCDSスプレ ッドは前日比31ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の 495bp。ポルトガル国債のCDSスプレッドは27bp上昇の228b p。スペインは16bp上げて161bp。

カナダ・ドルは米ドルに対して1米ドル=99.85カナダ・セント。 一時は08年6月以来の高値水準となる同99.31カナダ・セントを付 ける場面もあった。

カナダ・ドルは前日、対米ドルで等価を上抜けて上昇。カナダ 銀行(中央銀行)が政策決定会合後の声明で、インフレ見通しが変 わらない限り7月まで金利を据え置くとの「条件付き確約」を示す 文言を削除したことがきっかけとなった。

カナダの政策金利見通し

翌日物金利の市場見通しを示す、カナダの3カ月物オーバーナ イト・インデックス・スワップ(翌日物無担保レートと固定金利を 交換する取引、OIS)のスプレッドはこの日0.402%と、過去1年 余りの最大に拡大した。

モントリオール銀行の外国為替セールス担当ディレクター、ジ ョナサン・ジェンチャー氏(トロント在勤)は顧客向けリポートで、 利上げの「これからの注目は利上げの幅だ」と記述した。

英ポンドはユーロに対し、2カ月ぶりの高値に上昇した。失業 保険申請ベースの3月の英失業者数が市場の予想以上に減少したこ とに反応。イングランド銀行(英中央銀行)が欧州中央銀行(EC B)よりも早期に利上げを実施するとの観測が高まった。

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