米国債:2-10年債利回り格差、1カ月で最小-入札控え

米国債市場では2年債と10年債 の利回り格差が縮小。ここ約1カ月の最小となった。米財務省が来週 の入札以後は規模を縮小し始めるとの見方が背景。

ギリシャがデフォルト(債務不履行)回避のために緊急支援を要 請する必要があるとの懸念から、比較的安全とされる米国債への逃避 買いが膨らんだ。財務省は来週、2年、5年、7年物国債および5年 物インフレ連動債(TIPS)の入札を実施する。ブルームバーグ・ ニュースがプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)9社 を対象にまとめた予想平均によると、入札規模は過去最高の計1280 億ドルに達する可能性がある。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は、「イ ールドカーブ(利回り曲線)はフラット化している。株価下落のほか、 来週の入札を控えて期間が短めの国債に売りが出ていることが背景だ」 と述べた。「入札規模が縮小し始めるとの見方から、長期債は一段と堅 調に推移しつつある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時14分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下して3.74%。一時は3月24日以来の 最低となる3.73%を記録した。2年債は1%、一時は2bp上昇して

1.03%を記録した。

2年債と10年債の利回り格差は一時、2.72ポイントと、3月24 日以来の最小となった。2月18日には過去最大の2.94ポイントに拡 大した。

入札規模

ブルームバーグがまとめた予想によると、入札規模は2年債440 億ドル、5年債420億ドル、7年債320億ドル、さらに5年物TIP S100億ドルとなっている。財務省は22日、午前11時に発表する。

10年物金利スワップスプレッドは2週間ぶりにプラスとなった。 米国債の入札規模が縮小するとの見方が背景だ。

モルガン・スタンレーの米金利戦略責任者、ジェームズ・キャロ ン氏は、「財務省の入札規模は年度内(9月末終了)残りの期間に520 億ドル、来年度は5890億ドル減少すると予想している」と述べ、「国 債にとっては弱材料だ。つまり米国債の供給削減は米国経済の改善を 意味する」と続けた。

IMF経済見通し

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで、急増する財政赤字 を各国が抑制できないなら、世界経済に「深刻な」影響を及ぼす可能 性があると指摘した。

IMFは政策当局者が直面する課題は、戦後最悪の規模に膨らん だ債務問題だと言及した。先進国には財政赤字削減計画の提示を求め る投資家からの圧力が高まっている一方、新興国は内需拡大への取り 組みのほか、海外からの投資が急増するなか、資産バブルの醸成回避 を迫られている。

世界経済見通しでは、「経済活動は高度に緩和的なマクロ経済政策 に依存している上、財政の脆弱(ぜいじゃく)さが表面化するなか、 下振れリスクにさらされている」と続けた。

金利先物動向によると、米政策金利が12月の会合までに少なく とも0.25ポイント引き上げられる確率は64%と、1カ月前の78% から低下した。

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