ベトナム:国内生産可能な鉄鋼製品の輸入制限も-日中露への依存脱却

ベトナムは、国内生産が可能な 鉄鋼製品の輸入を制限する可能性がある。ベトナム鉄鋼協会(VS A)が提言したもので、中国や日本、ロシアへの依存度を低下させ たい意向だ。

VSAのファム・チ・クオン会長は21日のインタビューで、「線 材や導管、金属メッキ鋼材などベトナム国内の工場ですでに生産可 能な鉄鋼製品について、政府は輸入制限措置を取るべきだ」と指摘。 「輸入制限は貿易赤字の削減やインフレ抑制、国内生産の拡大、経 済成長にもつながる」と述べた。VSAは国内鉄鋼メーカーの90% が加盟する業界団体。

中国では先週、指標の熱延鋼板価格が1年半ぶりの高値を付け るなど、ベトナムが一部鉄鋼製品の輸入を制限すれば、輸入先のコ スト上昇に対する負担の軽減につながる。さらに、輸入制限はベト ナムの貿易赤字の縮小に寄与し、通貨ドン安の影響を抑える公算が ある。鉄鋼は同国3位の輸入品目。

クオン会長は「こうした製品を国内で供給できれば、今年は少 なくとも7億ドル(約650億円)相当の輸入分を節減できる」と語 った。

VSAによれば、ベトナムの経済成長が勢いを増す中で中断し ていた建設プロジェクトが動き出すため、今年の同国の鉄鋼製品需 要は最大15%増加する見通し。同国統計局によると、昨年の鉄鋼輸 入は963万トンと22%増加した。

ベトナムでは、政府による通貨切り下げに伴いドンが昨年

5.4%下落し、輸入品価格の上昇につながっている。ベトナムの建設 業者が加盟する業界団体幹部によると、建設プロジェクト向け鉄鋼 製品価格は年初から40%程度値上がりしているという。

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