「買い手責任」訴えるゴールドマンの防衛策、UBSなどの訴訟と酷似

米ゴールドマン・サックス・グ ループはサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の 金融商品をめぐる米証券取引委員会(SEC)からの提訴に対し、 「買い主の危険負担」という概念を持ち出して徹底抗戦の構えを示 した。これは米バンク・オブ・アメリカ(BOA)傘下のメリルリ ンチと、スイスのUBSが同様の裁判で用いた手法だ。

この戦略は奏功する可能性がある。債務担保証券(CDO)の 買い手は自らが足を踏み入れた状況を理解していると主張するゴー ルドマンの手法は、いわば常とう手段だ。メリルとUBSもこうし た資産のリスクを正確に伝えなかったとして提訴された際、買い手 は見識が高くよく理解していたと反論し、原告の訴えが退けられた 経緯がある。

SECは今回の提訴で、CDOの組成・販売に際してヘッジフ ァンド運営のポールソン社が原資産の選定に関与しながらCDOの 価格下落を見込んでいた事実を、ゴールドマンが開示しなかったと 指摘した。これに対しゴールドマンは、顧客にリスクに関して「詳 細な開示」を行ったとして、違法性を否定している。

元連邦検察当局者で現在は民間の弁護士を務めるデービッド・ アーウィン氏によると、「顧客の利益を常に最優先する」ことをモ ットーに掲げるゴールドマンは「これらの投資家は何を買っている のか理解している洗練された人々だ」とし、この商品の平均的な買 い手は「何をしているのか分かっていなかった一部の信用組合のよ うな投資家」ではない主張しているという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE