「アバター」監督が反対のアマゾンのダム建設、政府が落札企業を決定

ブラジル政府は、アマゾン川流 域で計画しているベロモンテ水力発電ダム建設を、国営電力会社の 子会社が率いる企業グループに発注することを決定した。ダム建設 については、環境保護団体のほか、映画「アバター」のジェーム ズ・キャメロン監督や建設会社などが反対を表明していた。

ブラジル国家電力監督庁(ANEEL)によると、20日に行 われた入札で、ブラジル中央電力の子会社イドロ・エレトリカ・ ド・サンフランシスコが率いる企業グループが、110億ドル(約1 兆円)規模のベロモンテ水力発電プロジェクトの建設・運営権を落 札した。

ブラジルの連邦裁判所は、入札について差し止め命令を下して いたが、この日その決定を覆した。これを受け、ブラジル政府は予 定通り入札を実施。ダム建設プロジェクトにより、この地域では米 シカゴ市にほぼ相当する面積が水没することになる。計画について は、アマゾンの先住民のほか、キャメロン監督と女優のシガニー・ ウィーバーさんが抗議。両氏は先週、ブラジルを訪れ、環境に悪影 響を及ぼす可能性があるとして反対を表明した。

イタウ・ウニバンコ・ホールディング(サンパウロ)のアナリ スト、マルコス・セベリン氏はマドリードからの電話インタビュー で「激しい対立だったが、今後は落札企業がこのプロジェクトをい かに収益性の高いものにするかが注目されるようになるだろう」と の見方を示した。

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