企業向け資金需要は1年3カ月ぶりに改善-日銀の銀行アンケート調査

【記者:日高正裕】

4月21日(ブルームバーグ):日本銀行が21日発表した主要銀行 貸出動向アンケート調査によると、過去3カ月間に企業向け資金需要 がどのように変化したかを示す資金需要判断DIはマイナス10と、今 年1月の前回調査(マイナス17)から改善した。同DIの改善は2009 年1月調査以来、1年3カ月ぶり。

過去3カ月間の「資金需要判断DI」は、大企業向けがマイナス 15と前回(マイナス13)から小幅悪化したが、中小企業向けはマイナ ス5と前回(マイナス12)から改善した。地方公共団体等向けもプラ ス15と前回(マイナス1)から改善。個人向けも0と前回(マイナス 11)から改善した。

日銀が12日発表した3月の銀行貸出平均残高は前年同月比2.0% 減少した。企業の資金需要が低迷していることに加え、前年の高い伸 びの反動もあって、下落率が拡大している。日銀は8日公表した4月 の金融経済月報で、銀行貸出について「前年における著増の反動もあ って減少している」と指摘した。

主要銀行貸出動向アンケート調査は四半期に1度、貸出残高が大 きい50の金融機関を対象に行っている。調査対象が貸出残高合計に占 める比率は74%。資金需要判断DIは(「増加」とした金融機関の構成 比+0.5x「やや増加」とした金融機関の構成比)-(「減少」とした 金融機関の構成比+0.5x「やや減少」とした金融機関の構成比)。

3カ月先の企業向け資金需要は変わらず

今後3カ月間に資金需要がどのように変化する見通しを持ってい るかを聞いた「資金需要判断DI」は、企業向けがマイナス5と前回 から変わらなかったが、個人向けはマイナス7と前回(マイナス13) から改善した。地方公共団体等向けもプラス9と前回(プラス5)か ら改善した。

過去3カ月間に貸出運営スタンスをどのように変化させたかを 聞いた「貸出運営スタンスDI」は、大企業向けがプラス5と前回か ら変わらず。中小企業向けもプラス21と前回から変わらなかった。個 人向けはプラス18と前回(プラス11)から改善した。

今後3カ月間に貸出運営スタンスをどのように変化させる方針か を聞いた「貸出運営スタンスDI」は、大企業向けがプラス7と前回 (プラス4)から改善、中小企業向けもプラス19と前回(プラス18) から改善した。個人向けもプラス18と前回(プラス12)から改善し た。

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