TB3カ月入札、3週間ぶり低水準の0.118%、レポは横ばい

財務省が実施した国庫短期証券 (TB)3カ月物入札は、落札利回りが0.118%に小幅低下した。投 資家の需要を期待した証券会社の応札がやや強まった。一方、レポ(現 金担保付債券貸借)金利や日本銀行の資金供給オペの落札金利は

0.12%で横ばいだった。

TB103回債の最高落札利回りは前回比0.0027%低い0.1183%、 平均落札利回りは0.0023%低い0.1183%と、3週間ぶりの低水準。 最高落札水準での案分比率は79%と、事前予想の40-50%を上回った。

朝方は0.12%での落札を予想する声が多かったが、業者間の入札 前(WI)取引で0.118%にまとまった買いが入り、投資家の需要が 強いとの見方が強まった。入札後は0.118-0.119%で取引されている。

国内証券のディーラーは、投資家から注文を受けた証券会社の買 いが相場を強くしたと指摘。TB償還資金の買い換えなど一定の需要も あったが、0.12%未満では買いづらいとの声も多く、予想より在庫が 膨らんだ証券会社も多かったのではないかという。

投資家が入札前に平均落札水準での購入を約束した場合、注文を 受けた証券会社は自社の落札利回りが平均利回りを下回ると損失が発生 するので、相場全体を自社の応札水準に近づけるため、WI取引から積 極的に購入する傾向がある。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「今回こそ投資家の買いが膨 らむとの期待も出ていたが、入札結果や入札後の取引から見て、買いは それほど多くなかったようだ」という。

別の国内証券のディーラーは、レポの0.12%を下回る水準では国 内投資家の購入意欲は強くないと指摘。購入資金に余裕があるのは、為 替スワップ取引でドルから円に資金を交換できる外資系金融機関ではな いかとの見方を示していた。

コール0.1%割れ、日銀オペ0.12%

レポ金利は0.12%付近の横ばいで、TB3カ月物利回りとの逆転 が続いている。3月から新型オペ(3カ月物)の実施額が倍増された分 だけ、証券会社が依存していた1カ月物以内の共通担保オペが縮小され 、レポ市場での資金調達が増えている。

日銀は共通担保オペを再び増やし、当座預金残高や準備預金残高 を高水準にしている。ただ、余剰資金が増えてもレポ運用に消極的な地 方銀行が多く、資金が一部の銀行に偏在してレポに流れづらくなってい る。このため、レポ金利が下げ渋る一方、銀行間の無担保コール翌日物 は誘導目標0.1%を下回り続けている。

午前の国債買い現先オペ6000億円(4月23日-5月6日)の最 低落札金利は9営業日連続の0.12%だった。午後の全店共通担保オペ 8000億円(4月22日-5月6日)の最低金利も0.12%だった。

国内証券のディーラーは、共通担保オペに依存してTBを抱え続 けている証券会社の資金調達が多いことにも原因があると指摘。潜在的 な資金調達の需要が大きいため、資金の出し手も0.12%から運用レー トを下げないと話す。

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