ゴールドマン標的の提訴、SEC執行局の戦闘的姿勢反映か

【記者:David Scheer, Joshua Gallu and Jesse Westbrook】

4月20日(ブルームバーグ):米証券取引委員会(SEC)法規執 行局のロバート・クザミ局長は昨年の就任直後の議会証言で、SEC の存在が「確実な脅威」であることを示すには、大きな事件に進んで 立ち向かう必要があると強調した。

ウォール街(米金融街)の歴史で最も利益を上げている米ゴール ドマン・サックス・グループを標的とする提訴は、SECが過去10 年余り経験したことのない大手投資銀行を相手取った法廷闘争であり、 法規執行局の新たな戦闘的アプローチを反映するものだ。

しかし、SECが冒す危険は大きい。注目を浴びる事件で勝利す れば、バーナード・マドフ受刑囚の巨額ねずみ講事件などを摘発でき なかったことや金融危機で破壊されたイメージの回復につながるだろ うが、負ければSECの評判を落とすことになりかねない。ゴールド マンが内部にとどめておいた情報を投資家に開示すべきだったかどう かを争う今回の訴訟について、同社は「断固争う」構えだ。

ゴールドマンの提訴は何を物語るのか。SECの元当局者である デューイ・アンド・ルブーフ(ワシントン)のマーク・ラドキー氏は 「自分たちが大きな訴訟を起こす用意があり、最大手の企業を相手取 り、最も複雑なケースの訴訟を進んで手掛ける意向を示している」と 話す。

一方、SECでやはり執行法務を担当した経験があるカークラン ド・アンド・エリス(同)のチャールズ・クラーク氏は「ゴールドマ ンの鼻先に放った敵対的な一撃によって、他の金融機関は同様の光が 当たるのを避けるため非常に大きな圧力を感じるだろう」と述べた。

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