仏ソシエテの元トレーダーを逮捕、売買プログラム情報の窃盗容疑

ニューヨークの司法当局は19日、 フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルの元トレーダー、サマース・ アグラワル容疑者(26)を、高頻度トレーディングに使用する同行 のコンピュータープログラムのソースコード(技術情報)を盗み出し た容疑で逮捕した。

同容疑者は取引上の機密の窃盗容疑に問われている。当局による と、同容疑者は昨年6月にアクセス権のある部分とない部分を含め2 カ所のコードを盗み出した。司法当局によれば、同容疑者は昨年8、 9月にはコードの一部をワープロソフトに書き写し印刷したという。

検察当局は同日ニューヨーク連邦地裁に提出した訴追請求状で、 「過去数年間、金融機関はさまざまな証券市場で洗練された高速取引 を行うためのコンピューターシステムの開発と保全に数億ドルを費や してきた」と指摘している。

訴追請求状によれば、アグラワル容疑者は2007年3月にニュー ヨークでソシエテに採用され、高頻度トレーディンググループのクオ ンツ(定量分析)アナリストとして働いていた。昨年4月にトレーダ ーに昇進し、同年11月に退社。退社する前に自身が使用していたネ ットワークドライブのフォルダーを消去していったという。フォルダ ー内にコードを書き込んだファイルを置いていたもようだ。同容疑者 の弁護人、スティーブン・M・スタツィンガー氏のコメントは得られ ていない。

ソシエテの広報担当のジェームズ・ガルビン氏によると、同行は 内部調査で不正利用を発見し司法当局に通報。捜査に協力してきた。 「今回の事件は顧客情報や資金には一切影響していない」という。

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