銀行株反発、モルガンS証は業界判断上げ-ゴールドマン衝撃緩和も

三井住友フィナンシャルグループ 株が一時前日比1.9%高の3235円まで上げるなど、きのう急落した銀 行株が反発。与信費用の減少傾向などからモルガン・スタンレー証券 では日本の銀行業界の投資判断を引き上げたほか、きのうの米国株市 場で銀行株が上昇したこともプラス材料となった。

銀行株では、みずほフィナンシャルグループや三菱UFJフィナ ンシャル・グループなども高い。午前9時50分時点で東証1部33業 種の銀行業指数は前日比1.1%高の148.25と、TOPIXの上昇寄与 度で3位。きのうの銀行業指数は2.8%安と昨年11月24日(3.1%安) 以来、4カ月ぶりの下落率だった。

モルガンS証のアナリスト、グレム・ナウド氏は19日付リポート で、銀行株について「2009年度第3四半期までの与信費用を年換算し た数値は、弊社の強気ケースの予想とより整合的」と指摘。もし、強 気ケース予想まで与信費用が減少すれば、「弊社が想定する資本コスト よりも高いROE(株主資本利益率)10%は達成可能だろう」との見 方を示した。

こうした見解から、同証では銀行業界の投資判断を従来の「イン ライン」から「アトラクティブ」に引き上げた。特に三井住友Fやみ ずほFGは、同証の基本ケース予想よりも与信費用が早く減少してい ると評価し、両社株については目標株価も引き上げている。

一方、きのうの米国株市場では、S&P500種の金融株指数は

1.1%高と主要10指数で最も上昇率が高くなった。米証券取引委員会 (SEC)によるゴールドマン・サックス・グループ提訴決定が委員 の全会一致ではなかったことが明らかになり、ゴールドマン株が反発。 金融株に対する過度の警戒感が和らいだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE