【個別銘柄】中国関連、通信、その他金融、日立、共立印、エレコム

材料銘柄の終値は以下の通り。

商社や機械など中国関連:三菱商事(8058)が前日比1.8%安の 2331円、コマツ(6301)が2.3%安の1833円など。中国の銀行業監督 管理委員会が20日に公表した統計によると、同国銀行の3月末時点の 資産は前年同期比21%増の84兆3000億円元となった。金融引き締め への懸念が強く、上海総合指数が一時1.3%安の2941.35と約2カ月 ぶりの低水準に沈んだことで、日本株にもマイナスの影響を与えた。

ソフトバンク(9984):2.7%安の2124円。バークレーズ・キャピ タル証券は20日付で、同社株の投資判断を「オーバーウエート」から 「イコールウエート」に1段階引き下げた。新しい目標株価は2400 円。担当アナリストの津坂徹郎氏は、「目標株価とオペレーション改善 の達成感は十分」と指摘している。「アンダーウエート」に下げられた KDDI(9433)も1.4%安の45万5000円、一方で「オーバーウエ ート」に引き上げられたNTTドコモ(9437)は1.3%高の15万2300 円。

その他金融:クレディセゾン(8253)が4.8%安の1376円、アイ フル(8515)が4.6%安の145円など。日本政府は20日、借入総額を 年収の3分の1に制限する「総量規制」を盛り込んだ改正貸金業法の 完全施行を6月18日に実施することを閣議決定した。消費者金融各社 の収益悪化などがあらためて懸念された。

日立製作所(6501):1.6%高の386円。一時392円と2009年5月 12日以来、約11カ月ぶりの高値を更新した。前期業績の上振れ観測 が広がっているうえ、新興国を中心に発電所や鉄道などの受注が増加 していることが評価された。JPモルガン証券は20日付で同社株の投 資判断「オーバーウエート」を再強調。

大手銀行:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が0.2% 高の499円、みずほフィナンシャルグループ(8411)が同0.5%高の 185円など。米国の金融当局によるゴールドマン・サックス・グルー プ提訴決定が当局の全会一致ではなかったことが判明。世界的な金融 規制強化に対する不安が和らいだ。モルガン・スタンレー証券が、日 本の銀行業界の投資判断を引き上げたこともプラス材料。

いすゞ自動車(7202):4.6%高の274円。一時279円と08年10 月2日以来、約1年半ぶりの高値を付けた。同社は20日朝、販売増加 や採算改善などで前期(2010年3月期)連結純損益が従来の50億円 の赤字から一転、80億円の黒字に転換したもようと発表した。09年3 月期は269億円の赤字。

ユーシン(6985):5.5%高の869円と7連騰。一時887円と08 年9月2日以来、約1年7カ月ぶりの高値水準を回復した。中国製造 拠点での現地調達率を2年以内に100%に引き上げる方針を固めたこ とで、納期短縮やコスト競争力の強化につながると期待された。

共立印刷(7838):ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)に当た る50円(37%)高の186円で終了。上昇率は06年3月の東証上場以 来で過去最高。株価水準は08年10月22日以来、約1年半ぶりの高値。 印刷業界を取り巻く環境は厳しいが、製造費や物流費の削減が奏功、 10年3月期の連結純利益は3億円と従来の21%の減益計画が一転、 32%の増益になったもようと19日に発表した。収益性の改善を好感し た買いが膨らみ、東証1部の上昇率1位。

三機工業(1961):9.3%高の732円。一時745円と09年9月30 日以来の高値水準を回復。10年3月期の連結純利益は前の期比8.6% 減の30億円になったもよう。想定より原価低減やコスト削減が進み、 前回予想の15億円から倍増した。野村証券は、想定以上に収益力が高 まっているとして、19日付で投資判断を「2(中立)」から「1(買 い)」に、目標株価を660円から810円にそれぞれ引き上げた。

日本電設工業(1950):8.9%高の829円。一時872円と09年9月 25日以来、約7カ月ぶりの高値を付けた。工事採算の改善が寄与、10 年3月期は従来の15%減益予想から一転、16%の最終増益になったも ようと19日に発表した。年間の増配も発表し、業況好転が評価された。

マクロミル(3730):7.7%高の15万7700円。一時17万6000円 と08年6月19日以来、約1年10カ月ぶりの高値水準に戻した。ヤフ ー子会社の「ヤフーバリューインサイト」(東京都中野区)との経営統 合に向け、本格的な協議開始で19日に基本合意した。競合先との統合 により、サービス価格低下の圧力も和らぐとみられた。

安川情報システム(2354):4.2%安の318円。景気悪化に伴う受 注高の大幅な減少を経費節減努力だけでは補えず、10年3月期の連結 営業損益は2億8900万円の赤字に転落、従来想定の2億5000万円の 赤字からもやや損失が拡大した。前期は5億3200万円の黒字。11年 3月期は1億2000万円の黒字浮上を目指す。

図研(6947):2.6%安の683円と7日続落。半導体設計関連の連 結子会社でICソリューションの売上高が減少した影響で、10年3月 期の連結最終損益が1億円の赤字になったもよう、と19日に発表した。 従来計画は2億5000万円の黒字、前期は12億円の黒字。子会社の図 研エルミック(4770)も6.2%安の198円。

青山商事(8219):3.5%安の1518円。みずほ証券は19日付で、 投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げ た。紳士服事業の伸び悩みとカード事業の総量規制によるマイナス影 響などで、来期(12年3月期)まで営業利益の増益転換は困難と指摘。

丸井グループ(8252):0.4%安の730円。一時は704円と4月2 日以来の安値水準に沈んだ。みずほ証券は19日付で、投資判断を「ニ ュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。新しい目標 株価は650円。

JUKI(6440):7.8%安の178円。東京証券取引所が20日売買 分から、信用取引の委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)に 引き上げたことが嫌気された。同社株は個人投資家の人気が高かった だけに、値幅取りなどを目的に参加していた短期資金が手じまった。

サイボウズ(4776):6.5%高の3万8700円。第1四半期(2-4 月)の連結営業利益は前年同期比2倍強の3億5000万円程度となりそ うと、20日付の日本経済新聞朝刊が報道。不振の通信事業から前期に 事実上撤退し、売り上げは減るが、本業集中で収益性が上向くという。

ソフトバンク・テクノロジー(4726):4.8%高の825円。稼働率 向上と全社的なコスト削減で、10年3月期の連結純利益は前の期比 75%増の3億7000万円となったもよう。前回予想の3億5000万円か らは5.7%の上振れ。

東宝(9602):3.8%高の1576円。10年2月期はアニメ映画「崖 の上のポニョ」がヒットした反動で大幅減益となった。11年2月期は 映画配給数を前期比4本減の30本、連結経常利益を前期比13%減の 176億円と見込む。担当アナリストの経常利益予想の平均は230億円、 上振れを予想する向きが大勢で、会社側計画が保守的とみられた。

出光興産(5019):2.5%高の7730円。全国農業協同組合連合会(全 農)と国内石油製品の物流効率化や環境対応型ビジネスで戦略的アラ イアンスを組むべき検討を開始した、と19日に発表。出光のサービス ステーション(SS)販売網の有効活用や施設園芸用バイオマス代替 燃料などの検討を行うといい、将来的な収益寄与が期待された。

オムロン(6645):2.2%高の2142円。設備投資の回復基調を背景 とした国内制御機器の売上高増加などを理由に、10年3月期の連結純 利益を従来の30億円から35億円に上方修正した。09年3月期は292 億円の赤字。1月に続いての増額修正で、業績改善ペースが速まって いるとみられた。

三井化学(4183):1.4%高の294円。東亜合成(4045)と、リチ ウムイオン電池用の主要原料であるエチレンカーボネートの製造を行 う合弁会社を設立することで19日に基本合意した。合弁会社の設備投 資額は10億円程度で、生産能力は年間5000トン。

大阪ガス(9532):1.9%高の329円。ガス販売量が想定を上回っ たほか、原油価格や為替レートが想定からずれ、原料費が前回予想を 下回る見通しのため、10年3月期の連結純利益は前の期比33%増の 480億円と、前回予想から25億円(5.5%)増額修正した。

エレコム(6750):9.6%高の756円。一時ストップ高(制限値幅 いっぱいの上げ)に当たる14%高の790円を付けた。新製品の投入が 順調に進んだほか、エコポイント制度による効果も働き、10年3月期 の連結営業利益は前の期比26%増の39億円となったもよう。前回予 想の32億円と比べると23%の上振れとなる。

ディスコ(6146):5.8%高の6370円。BOAメリルリンチ日本証 券は19日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。新しい目 標株価は8000円。

トヨタ紡織(3116):1.9%高の1579円。ゴールドマン・サックス 証券は19日、投資判断を「売り」から「中立」に1段階引き上げた。 新しい目標株価は1500円。

大幸薬品(4574):15%高の1683円。一時16%高と09年5月19 日(18%高)以来、約11カ月ぶりの日中上昇率を記録。4月26日付 で、東京証券取引所第1部銘柄に指定される。東証が19 日に承認し た。今後のファンド資金の流入、知名度向上を見込む買いが膨らんだ。

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