欧州で運航再開に向けた動き-空域分けて火山灰の影響見極めへ

アイスランドでの火山噴火後、 各国政府は空の便の運航再開を探っており、これを受けて欧州の空 域は開放・閉鎖・制限部分に分けられる見通しだ。航空業界は、噴 火の影響で一日当たり3億ドル(約280億円)の損失を被っている。

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のカラス副 委員長(運輸担当)は19日、航空機にとって完全に安全な空域を 見極める作業が続いていると述べた。

同副委員長はブリュッセルでの会見で、「20日朝からは徐々に 運航便数が増え始めるはずだ」とし、「安全性を低下させるといっ た問題ではない。より洗練されたリスク分析を行っている」と説明 した。

アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河にある火山が 14日に噴火して以来、約8万1000便が欠航となった。英ブリテ ィッシュ・エアウェイズ(BA)は試験飛行の結果、異常が見られ なかったとして、他の航空会社とともに飛行制限の解除を求めてい る。同社は、欧州で最も利用客の多いロンドンのヒースロー空港か らの運航を20日午後7時(日本時間21日午前3時)に再開する 考えだ。

フランスのボルロー・エコロジー相は閣議後、現在行っている 状況分析の結果次第で自国空域を20日に開放する見込みだと述べ た。

BAのウィリー・ウォルシュ最高経営責任者(CEO)は、航 空各社が各国政府やEUに金融支援を求めていることを明らかにし た。2001年の米同時多発テロ後には支援を受けており、「今回の 影響が一段と深刻なのは明らかだ」としている。

欧州委のアルムニア副委員長(競争政策担当)は、混乱の影響 に関する協議後に、支援制限が緩和される可能性を指摘した。

国際航空運送協会(IATA)の試算によると、相次ぐ欠航で 航空業界がこれまでに失った収入は一日当たり最大3億ドルとなっ ている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE