ドイツ国債:メルケル首相のギリシャ支援方針が打撃、リターン縮小も

ドイツ国債のリターンは過去1年 半にわたって米国債を上回ってきたが、メルケル独首相が方針を転換 してギリシャ支援に同意したことで、独国債の分が悪くなりつつある。

10年物独国債利回りは今月5日以降、米国債との比較で最大0.24 ポイント上昇している。世界最大の資産運用会社ブラックロックは欧 州の財政危機を背景として、独国債を保有するために今後金を出さな いと表明。イグニス・アセット・マネジメントは4月11日のギリシャ 支援策発表を受けて、独国債が米国債に後れを取るとの見方を強めた。

イグニスの運用担当者スチュアート・トンプソン氏は「独国債の 上昇局面は終わった」と述べ、「ギリシャは最終的にはデフォルト(債 務不履行)を余儀なくされ、ギリシャ支援の資金を今後2、3年賄う ことになるドイツの国債利回りは上昇せざるを得ないだろう」と予想 した。

ドイツの財政赤字水準の低さを投資家が選好し、2008年9月15 日以降、独国債のリターンは米国債の3倍となっていた。

ロンドンに拠点を置くヘッジファンド、LNGキャピタルの最高 投資責任者(CIO)、ルイ・ガルグール氏は、多額の債務に苦しむ近 隣諸国の支援で財政負担が増えればドイツの信用リスクは上昇する恐 れがあると指摘。「ギリシャは氷山の一角だ。表面を引っかけば引っか くほど、ギリシャと同じ状況の国が現れるだろう。これはドイツの資 源をますます利用せざるを得ないことを意味するが、それは無限では ない」と話している。

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