米国株:上昇-SEC投票結果でゴールドマン衝撃緩和

米株式相場は上昇。一時下げてい たものの、シティグループ決算のほか、米証券取引委員会(SEC) によるゴールドマン・サックス・グループ提訴決定が委員の全会一致 ではなかったことが関係者2人の話で明らかになったことを受けて、 上げに転じた。

シティは6週間で最大の上げ。同行の2010年1-3月(第1四 半期)決算では、純利益が2倍以上に増えた。一時3.6%安を付けた ゴールドマン株は反転。ブルームバーグ・ニュースの報道によれば、 提訴の是非を決めるSECの委員投票の結果は賛成3票に反対2票と なった。フォード・モーターも高い。独ダイムラーが発表した1-3 月期決算の暫定集計で、12億ユーロの利益を計上したことに反応した。

S&P500種株価指数は前週末比0.5%高の1197.52。一時は

0.7%安まで下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は73.39ド ル(0.7%)上げて、11092.05ドル。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズのチーフ投資責任 者、エリック・ティール氏は、「SECの投票結果が割れたということ は、この件がゴールドマンにとって壊滅的な打撃にはならないことを 示唆している」と指摘。「加えて、ダイムラーの決算もかなり良かった。 消費の力強さを測る上で、自動車と住宅は鍵となる」と述べた。

S&P500種は16日、2月4日以降で最大の値下がりとなった。 SECによるゴールドマン提訴を受け、金融危機の余波がまだ続くと の懸念が強まった。ゴールドマンは16日に13%安と、この1年余り で最大の下げとなった。

割安株買う動き

LPLファイナンシャルの最高投資責任者(CIO)、バート・ホ ワイト氏は「16日に大きく売られたことを受けて、割安となった銘柄 を買う動きが出ている」と分析。「ゴールドマンの状況はシステミック リスクを示唆するものではないとの見方が広がっている。加えて、他 の状況も良いようだ。シティの決算は好調で、景気先行指数も予想を 上回った」と指摘した。

米民間調査機関コンファレンス・ボードが19日発表した3月の米 景気先行指標総合指数(LEI)は10カ月ぶりの大幅な伸びを示し、 市場予想も上回った。

シティは7%高の4.88ドル。同行の第1四半期決算は、純利益 が44億3000万ドルと、75億8000万ドルの赤字だった昨年10-12 月(第4四半期)から好転した。1株当たり利益は14セント。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたアナリスト調査では収支とんとんが見 込まれていた。

ゴールドマン株の反発

ゴールドマンは1.6%高の163.32ドル。SECの提訴を受けて 19日には13%安と、09年1月以降で最大の下落率を記録していた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想によれば、 S&P500種を構成する金融各社の利益は第1四半期に120%増加し たもようだ。この増加率は、主要10業種中で商品関連企業(144%増) に次いで2番目。

フォードは1.3%高の13.60ドル。独ダイムラーが発表した1- 3月期決算の暫定集計では、一部項目を除いたベースでの利益が12 億ユーロと、市場予想を上回った。

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