短期市場:3カ月TB0.115%に低下、円高・株安で-金先は期先堅調

短期金融市場では、新発の国庫短 期証券(TB)3カ月物利回りが0.115%に低下した。為替市場での 円高基調や株式相場の下落を背景に金利低下圧力が強まった。

新発TB3カ月物の101回債利回りは前回の取引に比べて0.5ベ ーシスポイント(bp)低い0.115%で1000億円程度の取引が成立した もようだ。朝方は0.1175%でも取引されていた。

国内証券のディーラーは、0.12%未満では国内投資家は買いに慎 重で、あまり利回り水準を気にしない海外投資家の注文を受けた証券 会社がショートカバー(売り持ちの買い戻し)に動いたのではないか と指摘。国内証券には在庫が残っている上、レポ(現金担保付債券貸 借)も0.12%から下げ渋っているため、0.115%の取引は一時的なも のとの見方が多かった。

この日の金融市場では、円高・株安を受けて債券の買いが強まっ ている。米国の金融検査当局が米金融大手ゴールドマン・サックス・ グループを証券詐欺の疑いで提訴したことをきっかけに、リスク資産 圧縮の動きが強まっているという。午前の日経平均株価は200円安と なったほか、円相場は一時1ドル=91円82銭と約3週間ぶり円高値 をつけた。

金先が堅調-2年金利低下で

ユーロ円3カ月金利先物相場は期先限月を中心に堅調(金利は低 下)。2年債利回りが0.5bp低下の0.155%まで買われ、2年スワップ レートも低下しているため、金利低下をヘッジする買いが入ったとみ られている。

国内証券のディーラーは、ゴールドマン・サックス・グループ問 題について、世界的に商品高、株高が続いていたため、調整のきっか けになったとの見方を示した。

一方、金先の取引対象になっているユーロ円TIBOR(東京銀 行間貸出金利)3カ月物が0.4%付近からどこまで低下するか見極め る姿勢もある。2010年6月物は0.005ポイント高い99.63(0.37%) で推移している。

午前の無担保コール翌日物は0.085-0.095%で取引された。準備 預金の積み上げ序盤だが、15日の年金払いや日本銀行の資金供給オペ の増加を受けて足元資金が潤沢なため、調達を急ぐ様子は見られなか った。一方、国債買い現先オペの最低落札金利は0.12%で下げ渋った。

短資会社によると、銀行は準備預金の積み上げが進んでいる上、 来月のゴールデンウィーク(大型連休)をまたぐと日数計算上の積み がさらに進むため、金利を引き上げて資金を確保する動きはないとい う。

この日は当座預金が18兆円、準備預金(除くゆうちょ銀)は11.9 兆円まで増加する。準備預金の積みの進ちょく率かい離幅は平均対比 プラス3%台まで進んでいる。

日銀は16日に総額2.8兆円の共通担保資金供給オペを実施した。 レポ(現金担保付債券貸借)金利の下げ渋りや20日の国債発行日、ゴ ールデンウィークの資金需要に対応したとみられる。

一方、午前に実施された国債買い現先オペ6000億円(21日-28 日)の最低金利は7営業日連続で0.12%だった。市場では、証券会社 から資金手当ての需要が根強いとの見方が出ていた。

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