住友生命:国内債券を積み増しへ-2010年度の運用計画

住友生命保険は2010年度の資金 運用計画で、国内債券の残高を増やす計画だ。ALM(資産負債の総合 管理)の観点から超長期債を中心に買い入れ、債券のデュレーション (残存期間)の長期化を目指す。株式や為替などのリスク性資産につい ては慎重な運用を続ける方針だ。

運用企画部の松本巌・次長兼運用戦略室長は19日までのインタビ ューで、まず国債などの国内債券については、平準的に積み増す方針を 示した。具体的には「03年にりそなに公的資金が注入された金融シス テム不安の時期を除き、1.75%-2.5%で収まっている20年金利のレ ンジ内で買いを早めたり遅そめたりする」と述べた。

外国債券は、為替リスクを回避(ヘッジ)した外債、ヘッジしな いオープン外債とも「残高的に増減の計画は立てていない。タイミング がくれば投入するし、タイミングがこなければ投入しない」という。

市場で2010年末に0.5%-0.75%への引き上げが有力視されて いる米国の政策金利について、住友生命では引き上げは2011年の春以 降と予想。失業率が高く設備稼働率が低い水準では、米連邦準備制度理 事会(FRB)は利上げを急ぐ必要はないとみている。

米国の長期金利については「政策金利の引き上げが後にずれるこ とを考えると、上昇にも限界がある」と指摘。「為替が不安定な状況の 中でも長期金利が上昇してくればヘッジ付き外債にも投資妙味がでてく る」という。為替については、「米国の利上げが見えてくる2011年春 の手前頃からややドル高に推移してくる」と予想する。

内外株式は相場を見ながら慎重に対応。外国株式のうち新興国の株 式については「もともとボラティリティ(変動率)高い市場であり、す でに上昇している今の水準はリスクに見合わない」とし、投資を見送る 考えだ。一方、融資については資金需要が強くないことから残高は減る 見通しだ。不動産は横ばいを維持する。

すでに終了した2009年度については、国内債券の残高を数千億 円増やした。外国債券残高はヘッジ付きを増やし、オープン外債を減ら した結果、差し引きでは積み増しとなった。内外株式と融資残高は減少、 不動産は横ばいだった。

09年12月末時点での同社の一般勘定資産は19兆5500億円。 そのうち国内債は39%、国内株6.7%、外国債券21%、外国株3.2%、貸 付金18%、不動産5%などとなっている。

住友生命の2010年度の中心予想水準
(カッコ内は年度中の予想レンジ)
10年国債     :1.5%      (1.2%-1.8%)
日経平均株価 :11800円    (9000円-13500円)
米国10年債   :4.0%      (3.25%-4.5%)
NYダウ:   :11700ドル  (9000ドル-12500ドル)
ドル/円      :95円       (85円-105円)
ユーロ/円    :125円      (115円-140円)

--取材協力:野沢 茂樹 Editor: Kazu Hirano Takashi Ueno

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE