4月19日の米国マーケットサマリー:株が上昇、ドルと円も上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3486 1.3503 ドル/円 92.38 92.17 ユーロ/円 124.60 124.44

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,092.05 +73.39 +.7% S&P500種 1,197.52 +5.39 +.5% ナスダック総合指数 2,480.11 -1.15 -.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .98% +.02 米国債10年物 3.80% +.03 米国債30年物 4.69% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,135.80 -1.10 -.10% 原油先物 (ドル/バレル) 81.66 -1.58 -1.90%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルと円がほとんどの主要通貨 に対して上昇。米ゴールドマン・サックス・グループに関する調査 が広がるとの懸念が背景。ギリシャへの支援パッケージが行き詰ま る可能性への不安も円への逃避を促した。

円はユーロに対して3週間ぶり高値を付けた。米証券取引委員 会(SEC)がゴールドマンを詐欺行為で提訴したことを受け、ブ ラウン英首相は18日、英国でも同社の調査に着手するよう当局に要 請した。ユーロはドルに対して下落。債務に苦しむギリシャに対し ては、欧州連合(EU)が先週発表した救済額を超える金融支援が 必要になる恐れがあるとの観測が強まった。

バンク・オブ・ノバスコシアの通貨戦略担当ディレクター、カ ミラ・サットン氏(トロント在勤)は、「リスク回避の動きが一気 に強まった」と指摘。「ギリシャをめぐる懸念に加え、ゴールドマ ン以外にも問題が波及するとの懸念が市場に不安をもたらした」と 述べた。

ニューヨーク時間午後3時現在、ユーロはドルに対して前週末 比0.2%安の1ユーロ=1.3473ドル(前週末は同1.3503ドル)。一 時は9日以来の安値となる同1.3416ドルを付ける場面もあった。円 は対ユーロで1ユーロ=124円43銭(前週末は同124円44銭)。一 時は3月26日以来の高値である同123円16銭を付けた。円はドル に対して0.2%安の1ドル=92円36銭(前週末は同92円17銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。一時下げていたものの、米証券取引委員会 (SEC)によるゴールドマン・サックス・グループ提訴決定が委 員の全会一致ではなかったことが関係者2人の話で明らかになった ことを受けて、上げに転じた。

一時3.6%安を付けたゴールドマン株は反転。事情に詳しい関係 者によれば、提訴の是非を決めるSECの委員投票の結果は賛成3 票に反対2票となった。反対票はともに共和党員で、党派で二分され る格好となった。シティグループも上昇。同行の2010年1-3月 (第1四半期)決算では、純利益が2倍以上に増えた。フォード・ モーターも高い。独ダイムラーが発表した1-3月期決算の暫定集計 で、12億ユーロの利益を計上したことに反応した。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズのチーフ投資責 任者、エリック・ティール氏は、「SECの投票結果が割れたとい うことは、この件がゴールドマンにとって壊滅的な打撃にはならな いことを示唆している」と指摘。「加えて、ダイムラーの決算もか なり良かった。消費の力強さを測る上で、自動車と住宅は鍵となる」 と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.5%高の1197.52。一時は0.7%安まで下げる場面 もあった。ダウ工業株30種平均は73.39ドル(0.7%)上げて、

11092.05ドル。

◎米国債市場

米国債相場は3営業日ぶりに下落。10年債利回りは、過去の取 引パターンを基にアナリストが指摘する買い需要の失速が予想され る水準に迫った。

10年債利回りは過去2週間で18ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01 ポイント)下げた。10日間の下げ幅としては1月以降で最大。 プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の1社ロイヤ ル・バンク・オブ・スコットランド・グループのストラテジストら は、トレーダーが3.74%を下回る利回りを試した場合、国債利回り はそれ以上の低下に対して抵抗を受けるだろうとの見方を述べた。

トラディショナル・アシール・セキュリティーズのブローカー、 ポール・ホルマン氏は、「相場には一服感がみられる」と述べ、 「債券利回りは株価や企業業績、ゴールドマン提訴問題の動向を材 料に上昇している。投資家は様子見の展開だ」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時41分現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.79%。一時は3月24日以 来の低水準となる3.74%を記録した。同年債(表面利率3.625%、 2020年2月償還)価格は7/32下げて98 5/8。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ほぼ2週間ぶり安値を付けた。 米証券取引委員会(SEC)による米投資銀行ゴールドマン・サッ クス・グループ提訴を受けて投資家が現金保有に動いたことで、ド ルが上昇した一方、代替投資としての金の魅力は薄れた。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は一時0.6%上昇。英 国やドイツもゴールドマンの調査に着手したことを手掛かりに、10 年物米国債利回りは一時3週間ぶり低水準を付けた。世界的に株価 は下落。16日には、SECによるゴールドマン提訴の発表を受けて 金は2.6%安まで売られた。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏は「ドル高を背景に金から投資資金が流出している」と指 摘。「ゴールドマン提訴の影響をめぐる先行き不透明感から、投資 資金が現金に向かっている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前日比1.10ドル(0.1%)安の1オンス=1135.80ド ルで取引を終了。一時は1124.30ドルと、中心限月としては6日以来 の安値を付ける場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。3週間ぶり安値を付けた。米証 券取引委員会(SEC)が米投資銀行のゴールドマン・サックス・ グループを提訴したことを受けて、投資家が商品などのリスク資産 から離れたことが背景。

原油は一時3.3%安。SECは16日、金融危機の引き金となっ た債務担保証券(CDO)の組成と販売で詐欺的な行為があったと してゴールドマンを提訴した。アイスランドの火山噴火の影響で航 空便の欠航が相次いでおり、ジェット燃料の需要が弱まったことも 原油の売り材料となった。

トラディション・エナジーのアナリスト、クリス・ディルマン 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は、「ゴールドマン関 連のニュースが市場を圧迫している」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前 日比1.79ドル(2.15%)安の1バレル=81.45ドル。一時は80.53 ドルと、3月29日以来の安値を付ける場面もあった。16日にはSE Cのゴールドマン提訴を手掛かりに、2.27ドル安の83.24ドルと、 2月5日以来の大幅安となっていた。過去1年間では62%上昇して いる。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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