米国株(16日):下落、ゴールドマン提訴で金融株中心に売り

米株式相場は下落。2月以来の大 幅安を記録した。証券取引委員会(SEC)は債務担保証券(CDO) に関連し詐欺的な行為があったと主張し、米ゴールドマン・サックス・ グループを提訴。金融危機の余波がまだ続くとの懸念が強まった。

ゴールドマンは13%安。過去1年3カ月で最大の値下がりを記 録した。SECの発表によると、ゴールドマンはCDOで、重要な事 実について実際と異なる情報を伝えるか、またはその開示を怠った疑 いが持たれている。銀行のJPモルガン・チェースやバンク・オブ・ アメリカ(BOA)、モルガン・スタンレーはいずれも下落した。S &P500種株価指数の各種金融株指数は構成する27銘柄すべてが下 落した。オンライン検索のグーグルは四半期利益が一部アナリストの 予想を下回ったのが嫌気され、値下がりした。

S&P500種株価指数は前日比1.6%安の1192.13と、2月4 日以来の大幅安。ダウ工業株30種平均は125.91ドル(1.1%)安 の11018.66ドル。

ホランド(ニューヨーク)で40億ドル以上の資産運用を監督す るマイケル・ホランド会長は、「市場参加者は事態の影響を注視して いる」と述べ、「他の金融機関も関与しているかどうかは不透明だ。 時間が経たなければ経済に大きな影響が出るかどうかは分からない」 と続けた。

ゴールドマン提訴

S&P500種の金融株は3.8%下落。一時は日中取引としては昨 年9月以来で最大の5.3%安となった。SECによるゴールドマン提 訴で、政府による投資銀行の業務慣行に対する取り締まりが強化され、 業績が圧迫されるとのとの懸念が強まった。

ゴールドマンは23.57ドル安の160.70ドルと、S&P500種 採用銘柄のなかで最大の値下がりだった。ロッチデール・リサーチの アナリスト、リチャード・ボーブ氏はこの日の下げを受け、ゴールド マン株の買いを推奨した。同氏はSECの提訴を受けても、ゴールド マンは顧客や取引先を失うことはないだろうとの見方を示した。

SECの主張によれば、ゴールドマンはロイド・ブランクフェ イン最高経営責任者(CEO)の下でサブプライム住宅ローン担保証 券の価格動向に左右されるCDOを組成し販売した。この際にゴール ドマンは、ヘッジファンド会社ポールソンがサブプライム住宅ローン 担保証券の下落を見込む取引をしていると同時に、ポートフォリオ内 の証券の選択に影響を与えた事実を開示しなかった。ポールソンは不 正行為に問われていない。

ゴールドマンは、SECの主張は「全く根拠がない」とのコメ ントを出した。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で株式トレーディ ングのマネジングディレクターを務めるデービッド・ラッツ氏は 「誰もがサブプライム証券には多くの問題があることを知っていた」 と述べ、「しかしターゲットがゴールドマンに絞られたということで、 金融セクターに心理的負荷がかかっている」と指摘した。

グーグル

グーグルは大幅下落。同社の1-3月(第1四半期)決算は、一 部項目を除く1株利益が6.76ドルと、ブルームバーグがまとめたア ナリスト予想平均(6.91ドル)を下回った。

朝方発表された4月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指 数が69.5と、前月の73.6から低下したことも売り材料だった。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は75.0 だった。

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