4月16日の米国マーケットサマリー:株が下落、ゴールドマン提訴で

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3506 1.3573 ドル/円 92.11 93.03 ユーロ/円 124.42 126.27

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,018.66 -125.91 -1.1% S&P500種 1,192.12 -19.55 -1.6% ナスダック総合指数 2,481.26 -34.43 -1.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .95% -.06 米国債10年物 3.77% -.07 米国債30年物 4.67% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,136.90 -23.40 -2.02% 原油先物 (ドル/バレル) 82.95 -2.56 -2.99%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円がすべての主要通貨に対して 上昇。米証券取引委員会(SEC)が米投資銀行ゴールドマン・サッ クス・グループを詐欺の疑いで提訴したことを受けて株価が下げ、高 利回り資産の需要が後退した。

ユーロはこのままいけば円に対し週間ベースで2週連続安とな りそうだ。ギリシャが450億ユーロ規模の支援パッケージの利用を 余儀なくされるとの観測も背景にある。オーストラリア・ドルは対 米ドルで値下がり。中国が、一部の住宅購入に対するローンの最低 金利と頭金の割合を引き上げたことが影響した。

リンドウォードックのシニア市場ストラテジスト、キャロル・ ハーリー氏は「ゴールドマン提訴のニュースが株式相場を押し下げ ており、質への逃避から円に資金が流れ込んでいる」と分析。「リス ク志向を抑制するのはほぼ確実だ」と述べた。

円はユーロに対し一時、前日比1.9%高の1ユーロ=123円87 銭を付けた。これは2月25日以降で最大の上げ。ニューヨーク時間 午後2時36分現在は124円44銭で取引されている。前日は126 円27銭。ドルは対ユーロで0.6%上げて1ユーロ=1.3499ドル(前 日1.3573ドル)。円の対ドル相場は0.9%高の1ドル=92円21 銭 (前日は93円3銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。2月以来の大幅安を記録した。証券取引委員 会(SEC)は債務担保証券(CDO)に関連し詐欺的な行為があっ たと主張し、米投資銀行のゴールドマン・サックス・グループを提訴。 金融危機の余波がまだ続くとの懸念が強まった。

ゴールドマンは13%安。過去1年3カ月で最大の値下がりを記 録した。SECの発表によると、ゴールドマンはCDOで、重要な事 実について実際と異なる情報を伝えるか、またはその開示を怠った疑 いが持たれている。銀行のJPモルガン・チェースやバンク・オブ・ アメリカ(BOA)、モルガン・スタンレーはいずれも下落した。S &P500種株価指数の各種金融株指数は構成する27銘柄すべてが下 落した。オンライン検索のグーグルは四半期利益が一部アナリストの 予想を下回ったのが嫌気され、値下がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.6%安の1192.13。ダウ工業株30種平均は125.91 ドル(1.1%)安の11018.66ドル。

ホランド(ニューヨーク)で40億ドル以上の資産運用を監督す るマイケル・ホランド会長は、「市場参加者は事態の影響を注視して いる」と述べ、「他の金融機関も関与しているかどうかは不透明だ。 時間が経たなければ経済に大きな影響が出るかどうかは分からない」 と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は週間ベースで2週連続の上昇。米消費者マインド指数 が低下したほか、米証券取引委員会(SEC)が米投資銀行のゴールド マン・サックス・グループを詐欺行為の疑いで提訴したことから、比 較的安全とされる米国債の需要が膨らんだ。

2年債利回りはほぼ1カ月ぶりに1%を割り込んだ。米消費者 マインド指数は予想外に低下した。ゴールドマンが債務担保証券(C DO)をめぐる詐欺的な行為の疑いでSECに提訴されたことを背 景に、株式相場は下落。CDOは大恐慌以来最悪となった金融危機 の一因だったとされている。

BNPパリバ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、サブ ラト・プラカシュ氏は「株価が大幅に下げたことも、一部の国債買 いにつながっているようだ」と指摘。「国債市場は引き続き重要な事 実により根本的に支えられている。その重要事実とはインフレだ。 インフレの抑制された状態は、米連邦公開市場委員会(FOMC) に政策金利を低水準に長期間維持する余地を与える」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時28分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の3.77%。同年債(表面利率 3.625%、2020年2月償還)価格は1/2上げて98 25/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は2カ月ぶり大幅安。米証券取引委員会 (SEC)が米投資銀行のゴールドマン・サックス・グループを詐欺 の疑いで提訴したことで、安全な逃避先としてドルが買われ、代替投 資としての金の魅力が薄れた。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は一時0.5%上昇。 SECはゴールドマンが米サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローンに関連した金融商品に関し、重要な事実について実際と 異なる情報を伝えるか、またはその開示を怠り、投資家を欺いたと 主張している。2009年には金は24%上昇した一方、ドルは4.2%下 げていた。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドデ ィーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は「ゴールドマンは 金や銀だけでなく、商品すべての市場における主要プレーヤーだ」 と指摘。「ゴールドマンの持ち高は巨額であり、今回の提訴で、商 品すべての取引をめぐる不透明感が強まっている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前日比23.40ドル(2%)安の1オンス=1136.90 ドルで取引を終了。2月4日以来の大幅安となった。週間ベースでは

2.2%下落した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は10週間ぶり大幅安。米証券取引委員会 (SEC)が米投資銀行のゴールドマン・サックス・グループを詐欺 の疑いで提訴したことで、株が下落したことがきっかけとなった。

原油は一時3.5%安。SECは、金融危機の引き金となった債 務担保証券(CDO)の組成と販売で詐欺的な行為があったとして ゴールドマンを提訴した。S&P500種株価指数は一時2.1%安。 原油と株はいずれも2月4日以来の大幅安となった。

エネルギー関連のコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー (コネティカット州)のピーター・ビューテル社長は「SECのゴ ールドマン提訴をきっかけに原油に売り圧力がかかっており、ユー ロ、商品、株と、さまざまな市場にも影響が及んでいるようだ」と 語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前 日比2.27ドル(2.65%)安の1バレル=83.24ドル。週間ベース では3.2%安と、2月以来の大幅安。過去1年間では67%上昇して いる。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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