トヨタ株は「相当、過小評価」、今後上昇する可能性高い-投資家

トヨタ自動車の株式を保有する 投資家の一部は、同社株が割安であり今後上昇する可能性があるとみ ている。同社は人気車種のリコール(無料の回収・修理)問題や新型 のスポーツ型多目的車(SUV)「レクサスGX460」への批判にさ らされている。

ハリス・アソシエーツやフォルティス・インベストメンツなどの 投資家は、トヨタの販売台数や利益の回復を見込んでいる。同社は世 界全体で800万台以上のリコールを発表し、ラフード米運輸長官から 批判を浴びた。今週は米消費者団体専門誌コンシューマー・リポート が、レクサスGX460について「安全性のリスク」を指摘した。

トヨタの時価総額は1月19日-2月23日の期間に350億ドル (約3兆2600億円)減少したが、その後150億ドル増加した。ニュ ーヨーク証券取引所(NYSE)で取引される同社の米国預託証券 (ADR)は15日、前日比27セント(0.3%)安の80.06ドルで終 了した。

ハリスのファンドマネジャー、ロバート・テーラー氏(シカゴ在 勤)は「ポートフォリオの中では、ほかの一般的な企業よりもトヨタ は上振れるとわれわれはみている」と述べた。テーラー氏は昨年末時 点でトヨタ株を1160万株保有し、今年1-3月(第1四半期)には さらに買い増したという。同氏はトヨタ株が市場で50%割安になって いると試算し、「相当、過小評価されている」と指摘した。

トヨタの広報担当、竹内利理子氏(東京在勤)は同社の株価に関 してコメントを控えた。同社のADRは年初から4.4%下落している。

一部のアナリストは楽観視

一部のアナリストはトヨタに対して楽観的だ。ブルームバーグ・ ニュースが23人を対象に実施した調査では、10人が投資判断を「買 い」としている。「ホールド」も10人で、残る3人が「売り」だっ た。

トヨタ株を昨年末時点で1630万株保有するソーンバーグ・イン ベストメント・マネジメント(ニューメキシコ州サンタフェ)のファ ンドマネジャー、ウェンディ・トレビサーニ氏は「今回の件が1年で 忘れ去られる可能性はある」と述べた上で、「円安も業績の上方修正 に寄与するだろう」と語った。同社は第1四半期にトヨタ株の保有数 を減らしたものの、依然として「相当数」保有しているという。

2月23日以降、トヨタのADRは12%上昇しているが、トレビ サーニ氏は「われわれは最近の株価上昇が行き過ぎだとは思っていな い」と指摘。「営業レバレッジは高く、トヨタがマイナスのニュース に対し適切に対応できれば、株価は引き続き上昇するはずだ」と予想 した。

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