英首相:保守党の歳出削減計画は景気回復を危うくするだろう

ブラウン英首相と最大野 党保守党のキャメロン党首は、英国の選挙戦で党首同士による 初のテレビ討論で、歳出削減や給与税引き上げ計画をめぐって 議論を戦わせた。

イングランド北部マンマンチェスターで行われた民放IT Vの討論会の冒頭でブラウン首相は、年内に歳出削減に着手す るというキャメロン党首の計画は景気回復を危うくするだろう と指摘。「英経済から資金を引き揚げてはならない。雇用に関 するリスクを取ってはいけない。経済のリスクは今年にある」 と主張した。総選挙は3週間後の5月6日に実施される。

一方、キャメロン党首は、英国の債務は「英経済を抑制し ている」として、歳出削減を現時点でスタートさせることは妥 当だと反論した。ブラウン首相率いる労働党が来年、給与税引 き上げを計画していることについては、雇用を妨げる「仕事税」 だと強調した。

この日のテレビ討論は、英政治に新たな要素を加えるもの で、参加者は1992年以来最も拮抗(きっこう)する選挙戦の行 方を左右する機会が得られる。世論調査によると、ブラウン首 相、キャメロン党首はいずれも議会で過半数議席を確保するほ ど十分な支持を得ていない。深刻なリセッション(景気後退) に見舞われていた2008年9月時点で、キャメロン党首はブラウ ン首相を最大で28ポイント、リードしていたが、今年に入って 2けたのリードを維持できなくなった。

ユーガブ(YouGov)が15日夜、テレビ討論前に公表 した世論調査によると、保守党は労働党に対するリードが9ポ イントから6ポイントに縮小した。支持率は保守党が37%、労 働党は31%。

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