NY外為:円上昇、人民元上昇警戒で成長通貨買い後退

ニューヨーク外国為替市場では、 円がユーロに対し6営業日ぶりに上昇。中国の2010年1-3月(第 1四半期)の実質国内総生産(GDP)が約3年ぶりの高い伸びと なったことで、同国が人民元の上昇容認を余儀なくされるとの観測 が広がり、経済成長との関連が強い通貨への需要が後退した。

オーストラリア・ドルは米ドルに対し下落。中国の景気抑制へ の動きで、商品の魅力が薄れるとの懸念が背景にある。人民元先物 は、現物が今後1年で3%余り上昇するとの見通しを示唆している。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメントのシニア 為替アナリスト、オマー・エシナー氏は「中国経済の急速な成長は、 景気抑制に向けた当局の措置の必要性を浮き彫りにしている」とし た上で、「これが資源国通貨にはリスクとなっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時13分現在、円はユーロに対し1ユー ロ=126円30銭と、前日の127円29銭から0.8%高。ドルに対 しては0.2%上げて1ドル=93円4銭(前日は93円23銭)。ドル はユーロに対し0.6%上昇し、1ユーロ=1.3577ドル(前日

1.3653 ドル)。

ニュージーランド(NZ)ドルは円に対し0.6%安の1NZド ル=66円19銭。南アフリカ・ランドは0.5%下げて1ランド=12 円70銭。キャリー取引が縮小するとの見方が広がった。

中国国家統計局が15日発表した1-3月期GDPは前年同期 比11.9%増と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 24 人の予想中央値(11.7%増)を上回った。

元先物

ブルームバーグのデータによると、1年物の元先物(ノンデリ バラブル・フォワード、NDF)は1ドル=6.6125元。前日は

6.6178元だった。中国は08年7月以降、元をドルに対し1ドル=

6.83元付近で事実上固定している。

豪ドルは米ドルに対し0.2%値下がりし、1豪ドル=0.9337 米ドル。商品価格の下落が影響した。商品19銘柄で構成するロイタ ー・ジェフリーズCRB指数は0.1%低下。前日は280.83と、1 月21 日以来の高水準を付けた。

ユーロはドルと円に対して下落。ギリシャ10年債と同年限のド イツ国債のスプレッド(利回り格差)が400ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)を上回り、欧州連合(EU)主導で450億ユ ーロ規模のギリシャ救済案がまとまった11日以降で最大となった ことが材料視された。

「議会の支援」

ユーロ圏財務相らが11日に合意したギリシャ支援策をめぐっ ては、最初にドイツとフランス、アイルランドの議会で拠出の是非 に関する投票が必要になる。オランダのデ・ヤーヘル財務相は、同 国では支援策の可決に向け「議会の十分な支援がある」と発言した。

UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は「ギリシ ャをめぐっては一進一退が続いており、投資家も依然神経質になっ ている」と指摘。「中期的に見れば、ユーロはなおも売りだ」と述べ た。

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