日銀名古屋支店長:持ち直しのすそ野広がっている-東海地域の景気

日本銀行の前田純一名古屋支店長 は15日夕、本店で会見し、東海地域の景気について「持ち直しのすそ 野が広がっている」とした上で、「足元では比較的明るい話が増えて いる」と語った。

日銀が同日発表した「地域経済報告」(さくらリポート)で、東 海は「持ち直しを続けており、業種間・企業間の格差も徐々に縮小し ている」として、前回1月報告の「業種間・企業間の格差が大きいも のの、全体としては持ち直している」から情勢判断を上方修正した。

前田支店長は同支店がまとめた地域別の企業短期経済観測調査 (短観)に言及し、「かなり幅広い業種で業況が改善した。まだ厳し い状況が続いているが、改善幅は全国平均と比べても大きい」と指摘。 さらに「非製造業も製造業に比べればまだら模様だが、良い方向の企 業が増えている。大企業だけでなく、中小企業もかなり大きな改善幅 となっている」と述べた。

前田支店長は東海地域の雇用所得環境について「生産がかなり高 い伸びを維持していることを受けて、有効求人倍率もここ数カ月確実 に持ち直している。まだ厳しいことに変わりはないが、少しずつ良く なっているのは間違いない」と語った。

ただ、先行きについては「越えるべきハードルが少なくない」と 指摘。「特に、一部自動車メーカーのリコール問題の影響や、9月末 が期限である新車購入の補助制度がどうなるかが今後の注目点」とし た上で、補助制度が打ち切られる10月以降、自動車販売への影響は「あ る程度避けられないだろう」と述べた。

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