EUの銀行救済、債権放棄で投資家負担も-財務相がヘアカット検討へ

【記者:Ben Moshinsky】

4月15日(ブルームバーグ):将来の金融機関の救済コストを 債券保有者が一部負担する案が、欧州連合(EU)が16、17日に 開く非公式財務相会合で検討される見通しだ。

EUの行政執行機関、欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・ サービス担当)のシャンタル・ヒューズ報道官によれば、EUの危 機管理策の一環として同委員が財務相会合に提案する。金融機関の 経営が行き詰まり、公的資金による救済が必要な場合、債券投資家 にも債権の一部放棄を求める内容だ。

ヒューズ報道官は電話インタビューで、債券投資家に支払いの 目減りを受け入れるよう求めるいわゆる「ヘアカット」が「包括的 な危機防止・管理策」の中に盛り込まれていると語った。

欧州の経営者団体「ビジネスヨーロッパ」の銀行アナリスト、 エリック・ベルグレン氏はブリュッセルで電話インタビューに応じ、 債権者らが「一部の金融機関の慣行に注目せざるを得なくなれば、 リスク管理の改善につながるだろう」と話す。

欧州各国政府は金融危機の際にドイツの国内総生産(GDP) を上回る約5兆ドル(約467兆円)もの金融機関への支援を承認し た。これを教訓として、欧州全体の銀行と証券、保険業界を監督す る「欧州金融監督システム(ESFS)」と、金融安定に対する脅威 を監視する「欧州システミックリスク理事会(ESRB)」の設立を 柱とする金融規制改革を欧州委は既に提案している。

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