白川日銀総裁:景気は持ち直しを続けている-支店長会議(訂正)

日本銀行の白川方明総裁は15日 午前、本店で開いた定例支店長会議であいさつし、「わが国の景気は、 国内民間需要の自律的回復力はなお弱いものの、海外経済の改善や各 種対策の効果などから、持ち直しを続けている」と述べた。金融政策 運営については「極めて緩和的な金融環境を維持していく」と語った。

世界経済については「緩やかな回復を続けている。国際金融資本 市場では、一部でソブリンリスク(国家の信用リスク)を懸念する動 きもみられるが、全体として改善の動きが続いている」と述べた。

景気の先行きについては「当面、わが国経済の持ち直しのペース は緩やかなものとなる可能性が高いが、ひところ市場等で懸念された ような景気が再び大きく落ちこむ恐れは、かなり後退したとみられる」 と指摘。その後は「輸出を起点とする企業部門の好転が家計部門に波 及してくるとみられるため、わが国の成長率も徐々に高まっていく」 との見通しを示した。

日銀は7日の金融政策決定会合で「景気は持ち直しを続けている」 として、前月の「持ち直している」から情勢判断を一歩進めた。白川 方明総裁は会合後の会見で「自律回復の芽が幾つかみられる」と述べ、 30日公表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)で景気見通しを 上方修正することを示唆した。

物価は基調的に下落幅縮小へ

物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比の先行きにつ いては「中長期的な予想物価上昇率が安定的に推移すると見込まれる なかで、マクロ的な需給バランスが徐々に改善することなどから、前 年比下落幅は、高校授業料の実質無償化等の一時的要因を取り除いた 基調的な動きでみれば、縮小していくと考えられる」と語った。

金融システムについては「全体として安定性を維持している。た だし、景気持ち直しのペースが緩やかな下で、金融機関収益は回復力 に乏しい展開が続くとみられる」と指摘。「信用リスクや金利リスク などの状況を含め、金融システムの動向を引き続き注意してみていく 必要がある」と述べた。

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