日米株価に下落リスク、2004年のパターンに類似-みずほ証の三浦氏

みずほ証券の三浦哲也チーフマー ケットアナリストは、米国での景気回復や早期利上げ観測が2004年前 半の状況に類似していると指摘した上で、「足元で堅調地合いを維持す る日米株式相場がいずれは当時と同様に下げに転じるリスクを視野に 入れて置くべきだ」と話した。

日経平均株価は昨年3月の底入れ後に右肩上がりの展開が続いて おり、前週には一時、ほぼ1年半ぶり高値圏となる1万1400円台に乗 せた。米国株市場ではダウ工業株30種平均は今週初めに終値で1年半 ぶりとなる1万1000ドル台を回復。その後も高値を連日更新している。

03年当時の日米株式相場を振り返ると、日経平均は4月以降じり 高基調をたどって1年後の04年4月には1万2000円台を回復したが、 その後は1万1000円割れとなった。ダウ平均株価も04年2月の高値 を天井にしてもみ合いとなり、一時は1ドル台割れまで下げる場面が あった。

当時の株価が調整局面入りしたきっかけとして、三浦氏は米国や 中国の金融引き締め観測の高まりを挙げた。実際に米国の利上げや中 国の貸出金利引き上げが実施されると、景気の踊り場入りが意識され て、株価は1年以上ももみ合いが続いたと説明。「今年も米国での利上 げの思惑や中国の金融引き締めに向けた地ならしを背景に、株高地合 いに転機が訪れる可能性が高まっている」と読む。

長期金利の上昇めどは1.6%

こうした中、日本の長期金利は04年春には上昇ピッチが加速した が、今年は1.6%程度がめどになるとみている。1.6%台乗せとなれば 08年10月以来の高水準となる。三浦氏は、04年と同様に景気回復期 待を反映した金利上昇には注意が必要といい、「ボラティリティ(変動 率)が高まれば1.65%までの上昇はある」とも述べた。

長期金利の指標とされる新発10年国債利回りは、03年夏場以降 に1.4%を挟んで一進一退が続いたが、04年6月には上昇ピッチが加 速して00年9月以来の高水準となる1.94%をつけていた。

三浦氏は今年の長期金利について、投資家の多くは4-6月期の 金利上昇を警戒してこれまで債券残高の積み増しに慎重だった点を挙 げ、昨年6月につけた1.56%から大きく上振れないと予想している。

民間銀行が企業に貸し出す際の基準金利であるTIBOR(東京 銀行間貸出金利)が低下してきたことで、余剰資金を抱える投資家は 期初の買いに動かざるを得ないとも指摘。「足元の市場は過去の金利上 昇の学習効果が効いており、今年の4-6月期は意外に金利が上がら ないかもしれない」と話した。

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