4月14日の米国マーケットサマリー:株が5日続伸、ドルは下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3658 1.3614 ドル/円 93.19 93.20 ユーロ/円 127.27 126.88

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,123.11 +103.69 +.9% S&P500種 1,210.65 +13.35 +1.1% ナスダック総合指数 2,504.86 +38.87 +1.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.05% +0.00 米国債10年物 3.86% +.04 米国債30年物 4.73% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,159.60 +6.20 +.54% 原油先物 (ドル/バレル) 85.95 +1.90 +2.26%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが大半の主要通貨に対し下 落。3月の米小売売上高が市場予想を上回る伸びを示したことから、 高リスク資産の需要が拡大した。

シンガポール・ドルは米ドルに対し、2008年8月以来の高値に 上昇。シンガポール通貨庁(MAS)が事実上の通貨切り上げを実施 する方針を示したことに反応した。ドルは対円での上げを消した。バ ーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で、政策金 利の引き上げ時期への言及を避けたことが嫌気された。

ゲイン・キャピタル・グループ傘下のオンライン為替取引会社F OREXドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター)のチ ーフ為替ストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は「世界的に景気 回復はなおも軌道に乗っている」と指摘。「リスク志向は続いている」 と述べた。

ニューヨーク時間午後3時1分現在、ドルはユーロに対し1ユー ロ=1.3655ドルと、前日の1.3614ドルから0.3%安。円は対ユー ロで0.2%値下がりし、1ユーロ=127円18銭(前日は126円88 銭)。一時127円68銭と、5日以来の安値を付ける場面もあった。 ドルの対円相場は1ドル=93円13銭(前日は93円20銭)。一時 は0.6%高となった。

◎米国株式市場

米株式相場は5日続伸。S&P500種株価指数は約6週ぶりの大 幅高だった。半導体のインテルや金融JPモルガン・チェース、運送 のCSXが発表した決算がいずれもアナリスト予想を上回る内容だっ たほか、3月の米小売売上高が拡大したことが好感された。

インテルは上昇。同社は4-6月(第2四半期)の増収や通期で の過去最高の粗利益率を見込んでいることから、技術投資の回復が 強まっているとの楽観が広がった。JPモルガンは4.1%高。1-3 月期の債券トレーディング収入が過去最大だった。CSXは1年半 ぶりの高値まで上げた。午後に入り米連邦準備制度理事会(FRB) が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米国の大半で 景気拡大がみられたことが指摘されると、株価は上値を伸ばした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.1%高の1210.65と、3月5日以来の大幅高。1200 を上回ったのは2008年9月以来初めて。ダウ工業株30種平均は

103.69ドル(0.9%)高の11123.11ドル。構成する30銘柄のうち 下落したのは3銘柄のみだった。

キャンビア・インベスターズのブライアン・バリッシュ社長は、 「これまで決算を発表したのは数社だけだが、いずれも重要な企 業であり、内容も非常に良好だ」と述べ、「弱気なシナリオ展開が みられないというだけでなく、その見方は明らかに間違っているよ うだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が下落。地区連銀経済報告(ベージュブ ック)で、大部分の地区連銀が景気は3月に「いくらか」拡大したと 報告したことが明らかになり、売りが優勢になった。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長は、米国の景気拡大ペースが緩やか なものにとどまると指摘した。

10年債利回りは3週間ぶりの低水準から上昇。ベージュブック によると、消費支出や製造業が持ち直すなか、景気は12連銀地区の うち11地区で改善した。バーナンキ議長は議会証言で、低調な建設 支出や高失業で、経済活動が抑制されていると述べた。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオ ン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・ サリバン氏は「バーナンキ議長が伝えたかった主なメッセージは、な お向かい風が存在するものの、景気は総体的に緩やかな回復軌道を進 んでいるというものだ」と指摘。「重大な懸念を引き起こすインフレ リスクはまったく存在しない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時35分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.84%。一時は3.80%と、3 月24日以来の低水準付近に低下した。同年債(表面利率3.625%、 2020年2月償還)価格は1/4下げて98 5/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの下落を背景に、代替投資 としての金の魅力が強まった。世界的な景気回復の兆しも商品の需要 を高めた。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は4日連続で下落。 一方、商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は 上昇。世界的に株式相場も上昇した。ロンドンの調査会社GFMSに よると、金は今年後半か2011年前半に過去最高を記録する可能性が ある。

MFグローバル傘下のリンド・ウォルドック(シカゴ)の市場 担当シニアストラテジスト、アダム・クロプフェンスタイン氏は、 「マクロ経済的な要素が商品全般を押し上げている」と指摘。「ド ルの下落に加え、経済に対する楽観的な見方が広がっていることが すべての商品を下支えしている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前日比6.20ドル(0.5%)高の1オンス=1159.60 ドルで取引を終了。年初からは5.8%上昇。過去最高値は昨年12月3 日に記録した1227.50ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。米週間在庫統計で原油在庫が予想 外に減少したほか、ガソリン需 要の伸びが過去5年で最大となったことが買いにつながった。

米エネルギー省(DOE)のエネルギー情報局(EIA)が 発表した9日終了週の週間在庫統計では、原油在庫は220万バレ ル減の3億5400万バレル。ブルームバーグがまとめたアナリス ト17人の予想平均は130万バレル増加となっていた。また、9 日までの4週間のガソリン消費量は1.3%増と、2004年8月以降 で最大の伸びとなった。

ワイス・リサーチ(フロリダ州ジュピター)の天然資源アナ リスト、ショーン・ブロドリック氏は「原油在庫が数週間ぶりに 減少し、強材料となっている」と指摘。「トレーダーは経済見通し の改善に注目しており、新興成長市場からの需要を主因に現在の 水準から上昇するとみている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は 前日比1.79ドル(2.13%)高の1バレル=85.84ドル。一時は

2.8%高と、2月以来の大幅高となる場面もあった。前日までは 5日連続で下げていた。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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