白川日銀総裁:景気持ち直しの持続傾向がより明確に(Update1)

日本銀行の白川方明総裁は14日 午後、都内で開かれた信託大会であいさつし、「わが国の景気は、国 内民間需要の自律的回復力はなお弱いものの、海外経済の改善や各種 対策の効果などから、持ち直しを続けており、その持続傾向がより明 確になっている」と述べた。

景気の先行きについては「当面、持ち直しのペースは緩やかなも のにとどまる可能性が高い」としながらも、海外経済の改善が続く中、 「二番底に陥る恐れはかなり後退した」と言明。その後は「輸出を起 点とする企業部門の好転が家計部門に波及してくるとみられるため、 成長率は徐々に高まってくると予想している」と述べた。

日銀は6日開いた金融政策決定会合で、景気は「海外経済の改善 や各種対策の効果などから、持ち直しを続けている」として、前月か ら情勢判断を前進させた。白川総裁は会合後の会見で「景気持ち直し の持続傾向がより明らかになってきたことを踏まえて、先月から一歩 判断を進めた」と述べた。

白川総裁は消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)前年比 上昇率の先行きに関しては「マクロ的な需給バランスが徐々に改善す ることなどから、前年比下落幅は縮小していく」との見通しを示した。

金融政策運営については「日本経済がデフレから脱却し、物価安 定の下での持続的成長経路に復帰することが極めて重要な課題だと認 識している」とした上で、「今後とも、中央銀行としての貢献を粘り 強く続けていく方針だ。金融政策運営に当たっては、極めて緩和的な 金融環境を維持していく」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE