JPモルガンCEOを卒業式に招くな―米シラキュース大生が猛反発

米銀JPモルガン・チェースのジ ェイミー・ダイモン会長兼最高経営責任者(CEO)を米シラキュー ス大学(ニューヨーク州)の卒業式の講演者リストから外すよう、同 大の学生らが運動を展開している。

学生グループがウェブサイトに掲載した嘆願書によると、学生ら は「銀行業界のイメージ回復に2010年卒業式が利用されることに反 対」している。この嘆願書には800人余りの学生と卒業生が署名した。

08年に始まった世界の金融危機は全米の学生に影響を与えた。学 生金融支援担当者全国協会(NASFAA)の調査によると、全米の 大学の9割余りが09-10年度の学生向け援助への需要が前年度から 増えたと報告している。

嘆願書をまとめた中心メンバーでシラキュース大4年のアメリ ア・パーネル氏は電話で「ダイモン氏が代表する業界のせいで、卒業 年次に相当するわたしと同じクラスでは、大勢の学生が卒業するのに 十分な資金がない」と語る。「銀行業界を代表する人物がキャンパスに やって来るのを祝うべきではない」と続けた。また、ダイモンCEO が講演しても、学生が退席する可能性があると指摘した。

シラキュース大のナンシー・カンター学長は今月9日付の公開書 簡で、ダイモン氏は学生らがまとめた講演候補者リストに含まれてい たと説明。卒業式のメーンスピーカーに選ばれた理由は「世界的な困 難」に対処するというまれな経験が買われたためだとしている。同大 で広報を担当するケビン・クイン氏はダイモンCEOへの招待状を取 り消すつもりはないと述べた。

JPモルガンの広報担当ジェニファー・ザッカレーリ氏はコメン トを控えている。

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