鉄鋼株続落、JPモルガンは高炉業界の判断下げる-数量増余地限定

国内最大の鉄鋼メーカーの新日本 製鉄をはじめ、JFEホールディングスなど鉄鋼株が続落。高炉各社 の稼働率が回復したことを踏まえ、数量面での拡大余地が限定的との 見方から一部アナリストが高炉セクターの投資判断を引き下げたため、 株価の先高期待が後退した。

東証1部33業種の鉄鋼指数は前日比1.3%安の748.03で午前の 取引を終了し、業種別下落率で1位。個別では、新日鉄が2%安の352 円、JFEHDは1.6%安の3615円などとなった。

JPモルガン証券は13日、新日鉄やJFEHDなど高炉セクター のスタンスを「強気」から「中立」へ下げた。担当の岸本章アナリス トは投資家向けメモで、「短期的にアジア鋼材市況が調整するリスクが 出てきたことを理由に、セクターの転換点が近づいてきた」との見方 を示唆。稼働率回復で数量面での今後のアップサイドが限定的となっ たほか、原材料高に伴う鋼材価格値上げの動きもおおむね織り込まれ た点、中国での流通在庫の増加などを判断の引き下げ理由に挙げる。

さらに、年初からの高炉各社の株価上昇で、「バリュエーションの 魅力度は低下した」と岸本氏。中国への依存度がセクター内で相対的 に高い新日鉄、JFEHDの投資判断を「オーバーウエート」から「中 立」に引き下げた。

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