モルガン・スタンレー、不動産ファンド投資資金の61%消失か-関係者

一時はウォール街で最大の不動産投 資ファンドを保有していた米銀モルガン・スタンレーは、2007年に運 用を開始したグローバルファンドの当初資金88億ドル(約8200億円) の61%に相当する54億ドルが損失となる見込みだ。事情に詳しい関 係者が明らかにした。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、モルガン・スタン レーはここ数週の間に、投資家あてに09年10-12月(第4四半期) の運用成績報告書を送付、資金の34億ドルが回収できる見込みだと伝 えた。モルガン・スタンレーの広報担当者はコメントを控えた。

モルガン・スタンレーが問題のファンド、「モルガン・スタンレー・ リアル・エステート・ファンド・Ⅳ・インターナショナル」への資金 を募ったのは不動産ブーム終えんに近い時期。当時、同ファンドは高 リターンの不動産投資を目的とした最大規模の私募ファンドだった。

モルガン・スタンレーは07年に集めた資金をアジアや欧州を含む 世界に投資。米国では昨年、クレッセント・リアル・エスステート・ エクイティーズを買収するため07年に受けた融資でデフォルト(債務 不履行)に陥り、物件を債券者のバークレイズ・キャピタルに引き渡 した。09年にはブラックストーン・グループから2年前に買収したオ フィスビル2物件の所有権も放棄した。

モルガン・スタンレーのファンドの損失については米紙ウォール ストリート・ジャーナルが13日報じていた。

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