シンガポール通貨庁が予想外の通貨切り上げ-インフレ抑制へ

シンガポール通貨庁(MAS)は、 政府が今年の経済成長率とインフレ見通しを上方修正したのを受け、 事実上の通貨切り上げを通じてインフレ抑制を目指す方針を示した。 予想外の決定を受け、シンガポール・ドルは10カ月ぶりの大幅上昇と なった。

MASは14日、半期為替報告に続いて発表した声明で、「為替レ ートの政策バンドを、シンガポール・ドルの名目実効レートの現行水 準に合わせて調整する」と表明するとともに、従来の「ゼロ%上昇」 から「緩やかで段階的な上昇」を目指す方針に転換すると明らかにし た。政策バンドの幅には変更はないとしている。シンガポールは、金 融政策の手段として金利ではなく為替レートを利用している。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト13人を対象に行った調 査では、今回の決定を予想したのはわずか1人だった。

発表を受け、シンガポール・ドルは一時1%高の1米ドル=1.3791 シンガポール・ドルを付けた。ブルームバーグのデータによると、こ れは今年の最高値で2009年6月以来の大幅上昇だった。

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