シンガポール:成長予想引き上げ-事実上の通貨切り上げへ(Update1)

シンガポールは、2010年の経済成 長率見通しを上方修正し、インフレ率が予想を上回るペースで加速す るとの見込みを示した。成長率予想を引き上げたのは今年に入り2度 目で、中央銀行による金融政策の引き締めにつながる可能性が出てき た。

同国通産省は14日発表した声明で、今年の国内総生産(GDP) は7-9%増加すると予想。従来見通しは最高6.5%増だった。また、 シンガポール中銀は、シンガポール・ドルの事実上の切り上げを実施 することで、緩やかかつ小幅の通貨上昇を目指すと発表した。発表を 受け、シンガポール・ドルはここ10カ月間で最大の上昇となった。

HSBCのエコノミスト、ロバート・プライアーワンデスフォー ド氏(シンガポール在勤)は「景気はまだ過熱していないが、それが 起こり得る状況が間違いなく存在する。中銀による賢明な動きだ」と した上で、「需要を冷やすため一段の財政面での対応が必要だ」と指摘 した。

ブルームバーグのデータによると、シンガポール・ドルは一時1% 高の1米ドル=1.3791シンガポール・ドルと、09年6月以来の大幅な 上昇率を記録。年初来では1.6%上昇している。

通産省が発表した2010年1-3月(第1四半期)のGDP伸び率 (速報値)は、季節調整済み前期比年率で32.1%と、ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト11人の予想中央値(18.4%)を上回 った。09年10-12月(第4四半期)は同マイナス2.8%だった。

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