日本株は小幅反発、インテル好決算や円高一服し電機高い-不動産も

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東京株式相場は小幅反発。世界最 大の半導体メーカーである米インテルの好決算や円高の一服傾向を受 け、業績期待から電機、精密機器などハイテク株が高い。マンション 市況の改善傾向が確認され、不動産株の上昇も目立った。

日経平均株価の終値は前日比43円67銭(0.4%)高の1万1204 円 90銭、TOPIXは2.66ポイント(0.3%)高の991.10。東証1部の 値上がり銘柄数は829、値下がり675。

フォルティス・アセットマネジメントの山本平社長は、「過去3年 にネガティブサプライズが多かった日本株は、今年度企業業績の回復 で、逆に最もポジティブサプライズが期待できる市場になろう」と予 測。インテルの決算については、「これまで財務体質改善に努めてきた 米企業などが成長路線のため、設備投資を行い出したことを示してい る」と話した。

中国人民元の切り上げ観測など懸念材料を抱えつつ、3月11日以 降に株価指数の続落がない日本株は、きょうもその流れが継続した。 日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長によると、「世界景気 は順調に回復しており、世界の株式市場の上昇トレンドを背景に、株 価下落局面ではすかさず買いが入ってくる」という。東証1部の売買 高は概算23 億3718万株、売買代金は同1兆6619億円。

米インテルが発表した2010年1-3月(第1四半期)決算では、 ノート型PCの需要を追い風に売上高は前年同期比44%増と過去最 高を記録。4-6期の売上高については、102億ドルの上下4億ドル の範囲内になる見通しとした。会社側では、通期の粗利益率見込みを 約64%と、従来の約61%から上方修正している。

インテル決算はポジティブ、不動産株も人気

丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、「インテル決算は4-6月期見 通し、粗利率の高さから非常にポジティブな内容。パソコン中心に半 導体需要が足元で堅調なことが確認された」と受け止める。ギリシャ の財政懸念や中国元の切り上げ警戒による円高が一服傾向にあること も追い風となり、電機・精密機器は総じて堅調ね値動きだった。

また、リサ・パートナーズや明和地所、長谷工コーポレーション、 大京などがそろって急伸するなど、不動産株の上げも目立った。クレ ディ・スイス証券では、首都圏マンション市場の回復は継続すると予 想、10年は新規供給と新築の販売件数増加が期待できるとし、14日付 で業界判断の「オーバーウエート」を強調した。不動産経済研究所が 13日午後に発表した3月の首都圏のマンション発売戸数は、前年同月 比54.2%増だった。

午後に伸び悩む、過去は分岐点も

もっとも、一時108円高まであった日経平均は、午後の取引で一 時マイナス圏に沈むなど伸び悩みも顕著。カブドットコム証券の河合 達憲 マーケットストラテジストによると、インテルの決算は「テクノ ロジー分野の受注が踊り場にあるとの懐疑心の霧を晴らしたが、設備 投資を据え置いたことで関連銘柄をさらに買い上がるほどの要因では なかった、との冷静な受け止め方が出ていた」という。

また、インテル株の決算発表はこれまで株価の分岐点となってき たことが多いと指摘するのは、大和証券SMBCの木野内栄治チーフ テクニカルアナリスト。今晩以降のインテル株の動き次第では、「米株 は来週初にも天井形成となる可能性があることに注意したい」と、警 戒感を示していた。

東エレクやシャープ高い、鉄鋼や田辺三菱安い

個別では、1-3月期の半導体・液晶製造装置の受注高が順調で、 UBS証券が投資判断を引き上げた東京エレクトロンが大幅高。海外 工事の損失から10年3月期連結純利益が従来予想から下振れたもよ うの鹿島は、大和証券キャピタル・マーケッツが当面の悪材料が消化 された点はポジティブと指摘し、買われた。米マイクロソフトの携帯 電話シリーズを製造するシャープは大幅続伸。

半面、新日本製鉄など鉄鋼株が安い。稼働率の回復で数量面での 今後の拡大余地が限定的となってきたことを理由に、JPモルガン証 券が高炉業界の判断を「強気」から「中立」に引き下げた影響が出た。 鉄鋼は東証1部の業種別下落率2位。

子会社のデータ改ざんが判明、薬事法違反で厚生労働省から行政 処分を受けた田辺三菱製薬は急落。10年8月期単独営業利益予想を下 方修正した島忠、9カ月累計の連結純利益が前年同期比76%減となっ た東洋炭素も軟調だった。

新興3市場は高安まちまち

国内の新興3市場は高安まちまち。ジャスダック指数の終値は前 日比0.6%安の54.30と続落。一方、東証マザーズ指数は1.7%高の

490.43と6連騰、大証ヘラクレス指数は1.2%高の685.89と反発した。

10年3月期の連結純利益が従来予想を上回ったもようのインフ ォテリアが急伸し、10年8月期の連結営業赤字幅が縮小見通しのアド テックプラズマテクノロジーは値幅制限いっぱいのストップ高。売買 代金上位ではデジタルガレージ、サマンサタバサジャパンリミテッド、 ブロードバンドタワーが高い。

半面、10年2月期の連結最終損失が従来予想に比べて拡大したも ようの竹内製作所、第2四半期の連結営業利益が従来予想から21%下 振れたもようのウエストホールディングスがそろって急落。売買代金 上位ではジュピターテレコム、メディネット、日本通信が下げた。

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