タイの格付けと見通しを維持、ムーディーズとS&P

格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは13日、タイの政治情勢が同国の信用格付け に「高度の不透明性」をもたらしていると指摘した。同社はタイ国債 の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に維持した。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)もこの日、 タイの外貨建て格付けを投資適格級としては3番目に低い「BBB+」 に据え置き、格付け見通しは引き続き「ネガティブ(弱含み)」とし た。ムーディーズが付与している格付けは「Baa1」。

バンコクで10日に起きた反政府デモ隊と治安部隊との衝突では 21人が死亡、800人以上が負傷し、政治的な武力衝突としては過去 18年間で最悪となった。タイ中央銀行は先週、政治的混乱で同国へ の投資リスクが高まっているとの見方が強まっており、資金の流出を 引き起こしていると指摘していた。

ムーディーズのシニアバイスプレジデント、トム・バーン氏は発 表文で、「バンコクでの非常に流動的な政治情勢は、建設的な解決に 至らなければ、同国の信用力を傷つける恐れがある」と記述。その上 で、タイ経済が今年4.5%の成長率を達成するのは、今となっては高 過ぎるようで、「政府と政策能力の麻痺状態」は現行格付けへの下振 れ圧力になっていると述べた。

一方、S&Pは、広範な武力衝突のリスクは制限されているもの の、タイの政治的な不透明性が同国格付けの「主な弱点」になってい るとした。

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