SB起債集中、三菱東京UFJ、三井住友などが新年度の社債募集

普通社債(SB)の起債が13日に集 中した。信用リスク懸念の後退に伴い、日本国内の債券発行市場では、 需給環境が改善しており、三菱東京UFJ銀行や新日本製鉄など5社が 募集した社債の総額は3050億円に上った。1日の起債額としては今年最 大を記録した。

主幹事証券が発表した資料によると、この日の国内SBの募集は、 三菱東京UFJ銀行が1100億円、三井住友銀行が1000億円、日立キャピ タルが300億円、JR東海が450億円、新日本製鉄が200億円の計5社7 銘柄。また、地方公共団体金融機構も総額650億円の発行条件を決めて いる。いずれも4月中に発行する。

ブルームバーグ・データによると、債券需要の指標である基準金利 へのスプレッド(金利上乗せ幅)は各社の発行条件で縮小していること がわかる。三菱東京UFJ銀が発行する3年債と5年債の対国債比スプ レッドは、今年1月の+15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から 2bp縮小した。三井住友銀の5年債では、2009年10月起債のスプレッ ド+17bpから4bp縮小した。

JR東海の3年債のスプレッドは対国債比+9bpで、2月3日起債 の+13bpから4bp縮小した。新日本製鉄は、金融危機の影響をまともに 受けた09年6月起債の10年債が+40bpだったが、今回は+14bpと26bp 縮小した。

みずほ証券の香月康伸チーフクレジットアナリストは「3月末からの スプレッドの縮小の流れが4月に入ってより一層加速している」と指摘。 その理由として、信用不安が後退していることや新年度に入って投資家 の債券需要が旺盛なため社債市場に品薄感が出ているという。

三井住友銀行債で主幹事を務めた日興コーディアル証券デット・シ ンジケート部は13日の発表資料で、「期初の運用ニーズが高格付け債と ともにメガバンクの社債に向かう展開となっている」とした上で、「安心 感があり、まとまった額を確保できる数少ない銘柄から、1000億円を大 幅に超える超過需要があった」としている。

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