中国国家主席:為替政策、独自路線を堅持へ-米大統領は切り上げ要請

オバマ米大統領は12日、ワシン トンで中国の胡錦濤国家主席と会談し、中国側に人民元の「より市場 志向の為替レート」への移行を求めた。一方、胡主席は中国が元の切 り上げに向けて独自の路線を堅持する方針をオバマ大統領に伝えた。

中国国営新華社通信の報道によると、胡主席は中国によるいかな る行動も「自国の経済的、社会的発展におけるニーズに基づく」必要 があるとの見解を示した。米国家安全保障会議(NSC)のアジア上 級部長、ジェフリー・ベーダー氏は米中首脳会談後に記者団に対し、 オバマ大統領が「中国における市場アクセス障壁」に懸念を表明した ことを明らかにした。

クリントン政権でNSCのアジア上級部長を務めたケネス・リバ サル氏は両首脳の発言について、両国に作戦的に行動を取る余地を残 したものであり、ほぼ2年にわたる元レートの事実上の固定を変更す る動きを排除するものではなかったとの見方を示した。

現在ブルッキングズ研究所で中国研究を専門としているリバサル 氏は、「胡主席は元レートが適切な水準だとの中国の認識を示して為替 政策を変更しない考えを伝えることもできたが、実際には口に出さな かった」と指摘。中国が自国のニーズに基づいて為替レートを調整す ると発言したことで、胡主席はこの問題に「議論の余地を広く残し、 為替レートを調整する上での柔軟性を確実に残した」と分析した。同 氏はさらに、両首脳の発言はいずれも基本的に自国民向けであり、こ れは少なくとも一部は政治的判断によるものだと付け加えた。

中国外務省の馬朝旭報道局長はワシントンで記者団に対し、米中 首脳会談は建設的だったと述べ、「安定した」通商関係が両国の利益に なるとの中国の認識を表明。さらに、両国は「対等な立場」での協議 で貿易摩擦を解決すべきだと話した。

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