自民・税調会長:消費増税ためらえばソブリンリスク拡大

自民党の野田毅税制調査会長は ブルームバーグ・ニュースのインタビューで、鳩山由紀夫政権が消 費税増税をためらい続ければ、財政赤字が急増する日本のソブリン リスク(国家の信用リスク)は拡大するとの見方を示した。

野田氏はまた、消費税増税の必要性を訴えることで連携してい た与謝野馨元財務相が自民党を離党したことによって、歳出削減の 徹底を優先して消費税の早期増税に抵抗してきた同党の「上げ潮派」 が復権すれば「市場が許さない」と述べ、同派の主張は市場からも 信認を失っているとの見方を示した。

インタビューは8日行った。野田氏は「日本の財政の展望が相 変わらず開けずに消税問題を逃げ回って、ばらまきを広げていると いうだけであれば、まさにソブリンスクがくる」と語った。さらに、 投資家が「日本の国債を買っていなくても、評価を下げることはで きる」と指摘。投機筋が日本国債の空売りを仕掛けてくる可能性に ついても「当然ある。もうけようとしている人間は世界中にたくさ んいる」と述べ、警戒感を示した。

第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストは、日本の財 政状況と消費税増税論議について「日本の財政はシビアな状況にな っているので増税の議論はした方がいい。封印して経済成長だけと いうのは無理があるが、増税のタイミングが今すぐかというとまた 違う」と語った。

消費税増税よりも徹底した歳出削減を優先させるよう主張して きた同党内の「上げ潮派」については「消費税を逃げ回っている無 責任な考え方だ。現実問題として何を主張しようが市場は許さない と思う」と指摘した。

過去の自民党政権の消費税への対応について「小泉純一郎政権 で消費税から逃げ回ったつけがこれだけの借金になっている。歳出 削減一辺倒でやってきたから、結果的に社会保障の世界や地方、農 業といった部分に血が流れた」と語った。

夏の参院選で消費税増税を掲げることについては「税率までい けるか分からないが当たり前のことだ。国民は分かっているのでは ないか」と訴えた。

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