イラン:原油貯蔵用の超大型タンカー、9隻に増加-運搬レート上昇か

石油輸出国機構(OPEC)2位 の産油国であるイランは、原油の余剰分の貯蔵に利用する超大型タンカ ーの数を増やした。同様の動きにより2年前にはタンカーの運搬レート が約3倍に上昇した。

AISライブが集計した船舶データによると、ペルシャ湾やオマー ン湾、エジプトの南側のスエズ運河で少なくとも9隻、このようなタン カーが停泊している。2カ月前は3隻だった。これらのタンカーの水面 下の船体の深さ(喫水)は、貨物が積載されていることを示唆してお り、最大1800万バレルの原油が貯蔵されているとみられる。この量は欧 州向けの1日当たりの供給量にほぼ相当する。

世界の超大型タンカー需要の約3分の2を占めるアジア全域の製油 所の精製量は例年、定期修理のため4-6月(第2四半期)に減少す る。2年前に製油所の需要が落ち込んだ時期には、イランは最大15隻 のタンカーを貯蔵用として利用。船舶供給が逼迫(ひっぱく)し、運 搬レートは3カ月未満の間に200%以上上昇した。

海運ブローカー、ノール・オーシャン・ストックホルムのマネジン グディレクター、ペール・マンソン氏は「この種の動きは市場にとって 心理的なきっかけになり得る」と指摘。船舶供給は「既に需要と同水準 となっており、今回の動きにより市場心理が急速に変化する可能性があ る」との見方を示した。

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