4月12日の米国マーケットサマリー:株上昇、ダウ1万1000ドル超え

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3586 1.3500 ドル/円 93.23 93.18 ユーロ/円 126.67 125.79

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,005.97 +8.62 +.1% S&P500種 1,196.48 +2.11 +.2% ナスダック総合指数 2,457.87 +3.82 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.03% -.02 米国債10年物 3.84% -.04 米国債30年物 4.70% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,162.20 +.30 +.03% 原油先物 (ドル/バレル) 84.28 -.64 -.75%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し過去7カ月 で最大の上げとなった。ギリシャに対する最大450億ユーロの支援パ ッケージがまとまったことが好感された。

ユーロは主要通貨の大半に対して上昇した。欧州債市場では、ギ リシャ国債の利回りが低下。同国がデフォルト(債務不履行)に陥る との観測が後退した。ポンドは対ユーロで値下がり。債務危機が英国 にも飛び火するとの懸念が広がった。

INGグループの為替トレーディング担当ディレクター、ジョ ン・マッカーシー氏は「ギリシャ支援策がまとまったことで、最悪期 は脱したとの安堵(あんど)感からユーロは上昇した」と分析。「ギ リシャ危機でユーロに対する圧力は強まっていたが、支援合意がその 圧力を取り除いた格好だ」と述べた。

ユーロはドルに対し一時前日比1.4%高と、昨年9月8日に記録 した上昇率に並んだ。ニューヨーク時間午後3時23分現在は、1ユー ロ=1.3582ドル。前週末9日は1.35ドルだった。対円では前週末 比0.7%高の1ユーロ=126円65銭(前週末は125円79銭)。ド ルの対円相場は1ドル=93円24銭(前週末は93円18銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均終値は、2008年9月以来 初めて1万1000ドルを上回った。企業買収のニュースやギリシャ支援 策がまとまったことが好感された。アルミ生産のアルコアはこの日の 引け後に1-3月期決算を発表し、決算シーズンの到来を告げた。

アルコアは上昇。携帯情報端末(PDA)のパームも高い。同社 は身売りを検討しており、買い手企業を模索しているという。防衛 関連事業のアウトソーシング受託会社、ディンコープ・インターナ ショナルは急伸。米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメン トによる買収合意したことが好感された。電力会社ミラントとRR Iエナジーも大幅高。16億ドル規模の合併計画が買い材料だった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比0.2%高の1196.48。ダウ工業株30種平均は8.62 ドル高の11005.97ドル。

D.A.デービッドソンのチーフ市場ストラテジスト、フレデリッ ク・ディクソン氏は、「景気循環銘柄の大半が増益を発表すると見 込んでいる」とのリポートを電子メールで発表。「注目が集まるの は、各企業が予想をどれほど上回ったか、そして第2四半期の収益 見通しの引き上げ幅だ」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では30年債が2営業日続伸。利回りが2007年10月以 来の高水準付近まで上昇したため、割安感から買いが膨らんだ。

米国債相場は下落する場面もあった。欧州が債務に苦しむギリ シャに対する救済計画を示したことから、比較的安全とされる米国 債への需要が減退した。米国でのリセッション(景気後退)期を判 断する全米経済研究所(NBER)は、今回のリセッションの終了 を宣言するのは「時期尚早」との見方を示した。30年債利回りは7 日に4.86%と、日中取引では07年10月17日に付けた4.91%以来の 最高水準に達していた。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米国債トレーディング責任 者、トーマス・トゥッチ氏は、「米国債の中でも30年債に最も割安 感がある」と指摘。「30年債利回りが4.75%を超えると、保険会社 や年金基金がこの金利をロックイン(固定化)し、買いが続く結果 となっている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時6分現在、30年債利回りは前週末比3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の4.71%。同年債(表面利率 4.625%、2040年2月償還)価格は16/32上げて98 21/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルが下げたことで代替投資と しての金への需要が高まり、4カ月ぶり高値を付けた。

ドルの対ユーロ相場は下落。財政難に陥っているギリシャにユー ロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)が最大で計450億ユーロ(約5兆 7000億円)の融資を提供するとの支援策を示したことがきっかけだっ た。2009年に金は24%上昇した一方、主要6通貨のバスケットに対 するドル指数は4.2%下げた。

R.F.ラファーティ(ニューヨーク)のマーティー・マクニー ル氏は「金を打ちのめすことはできない」と指摘。「金は無敵のドル と互角に通貨ゲームを戦っている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前営業日比30セント高の1オンス=1162.20ドル で取引を終了。一時は1170.70ドルと、昨年12月4日以来の高値を 付ける場面もあった。月初からは4.3%上昇している。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は4営業日続落。バレル当たり85ドル近辺 を維持できるほどの需要があるかが疑問視され、売りが優勢となった。

原油は一時1%下落。4日連続での下落は1月以降で最長。米 エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が先週発表したリポート によると、2日までの4週間の米石油製品消費は3月26日までの4 週間から1%減少。米原油在庫は過去5年間の平均を7.1%上回った。

PFGベスト(シカゴ)のバイスプレジデント、フィル・フリ ン氏は「需給ファンダメンタルズが再び材料となりつつある」と指 摘。「供給要因が相場を圧迫している」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前 営業日比0.58ドル(0.68%)安の1バレル=84.34ドル。過去1年間 では61%上昇している。

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