欧州債:ギリシャ債が大幅上昇、EUの支援策で買い-ドイツ債は続落

欧州債市場ではギリシャ国債 相場が大幅上昇。財政難に陥っているギリシャに対しユーロ圏諸国が 最大で計450億ユーロ(約5兆7000億円)の融資を市場水準以下 の金利で提供するとの支援策を示したことを受け、ギリシャが財政赤 字を削減できるとの投資家の信頼感が高まった。

この日のギリシャ2年債相場は、ブルームバーグがデータ集計を 始めた1998年以降で最大の下げとなった。ユーロ圏諸国の財務相 は11日、最大300億ユーロ、期間3年の融資を約5%で提供するこ とで合意したと発表。これとは別に国際通貨基金(IMF)が150 億ユーロを融資する。ギリシャ国債の保証コストを示すクレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドはこの日、過去最大の下 げを記録した。

コメルツ銀行の債券戦略部門の共同責任者、クリストフ・リーガ ー氏(フランクフルト在勤)は、「ギリシャをめぐる安堵(あんど)感 をきっかけとする相場上昇は、以前よりも長続きする公算が大きい。 実施リスクがほとんどない上、融資条件が市場予想よりも一段と緩和 されているためだ」と述べ、「支援策の規模と期間の双方がギリシャ にとって有益だ」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時半現在、ギリシャ2年債利回りは前週末比 91ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.25%。一 時は5.42%まで下げる場面もあった。同国債(表面利率4.3%、 2012年3月償還)価格は1.57ポイント上げ96.50。ギリシャ10 年債利回りは44bp低下の6.77%。

一方、ドイツ国債相場は続落。ギリシャ支援合意で安全投資先と みなされるドイツ国債に対する需要が後退した。独10年債利回りは

3.23%まで上げた後、前週末比2bp上昇の3.18%。独2年債利回 りは2bp上昇し1%となった。

CMAデータビジョンによると、ギリシャ国債のCDSスプレッ ドは一時、最大69bp低下し357bpとなった。

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