ギリシャ支援に成長効果なし、投資家を「煙に巻いた」-エコノミスト

米ゴールドマン・サックス・グル ープや英HSBCホールディングス、米モルガン・スタンレーのエ コノミストは、欧州連合(EU)が提示したギリシャ支援パッケー ジについて、直近のデフォルト(債務不履行)リスクは回避できる ものの、経済成長にはほとんど効果がないとの見方を示した。

ユーロ圏財務相らは11日、ギリシャに金利5%程度で最大300億 ユーロの融資を提示、国際通貨基金(IMF)も150億ユーロの融 資を提供する意向を示した。

ゴールドマンの欧州担当チーフエコノミスト、エリック・ニール セン氏は電子メールで、「本当の問題はギリシャが財政赤字を削減 しつつ、経済成長を再開できるかどうかだ」と述べた。さらに同氏 は「成長のない中で債務を維持するには、誰かが(少なくともこの 先10年は)金利5%をはるかに下回る水準で融資を継続するしかな い」と続け、「支援パッケージで提示された金利水準は投資家を煙 に巻いたようなものだ」と指摘した。

ドイツ銀行は今年のギリシャ経済が最悪の場合、4%のマイナス 成長を記録する可能性があると予測する。4%のマイナス成長は過 去30年以上で最大の落ち込みだ。

モルガン・スタンレー・アジアのスティーブン・ローチ会長は12 日、ブルームバーグ・ラジオのインタビューで、「支援パッケージ は短期的にはデフォルトに陥る可能性を確実に低下させる」と述べ た上で、「ギリシャはこれらの資金を受け入れる前提として、短期 間で莫大な規模の財政調整を実施することで合意していると考えら れるが、しかし一体どうやって調整するというのだろうか」と続け た。

HSBCの主任欧州エコノミスト、ジャネット・ヘンリー氏は調 査リポートで、「今後3年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比 を3%まで引き下げるというのは、一段と非常に厳しくなる。市場 はこの先、ギリシャに対してさらに説得力のある改善を求めるだろ う」と述べた。

原題:Greek Aid Terms May Be ‘Red Herring’ Amid Recession (Update1)

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