今日の国内市況:TOPIX一時1000台、債券下落-ユーロ大幅高

東京株式相場は続伸し、TOPI Xは一時1年半ぶりに1000ポイントの大台を回復した。ユーロ圏諸国 のギリシャ支援合意を受けて為替市場でユーロ高・円安が進行、米国 での卸売在庫の増加も追い風となり、任天堂など輸出関連中心に採算 改善や数量増加への期待が広がった。株高による有価証券含み益の拡 大期待などから、銀行や保険株も高い。

日経平均株価の終値は前週末比47円56銭(0.4%)高の1万1251 円90銭、TOPIXは5.36ポイント(0.5%)高の994.78。

週明けの日本株は外需・内需関連を問わず幅広く上昇。相場全体 の見直し機運からTOPIXは一時1001.53ポイントと、2008年10 月以来となる心理的な節目の1000ポイントを超えた。東証1部上昇率 上位には株価100円以下の銘柄が多く並び、時価総額上位銘柄だけで なく、景気や業績への期待から水準訂正が幅広く進んでいる状況を映 した。

米商務省が9日発表した2月の卸売在庫は前月比で0.6%増え、 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 (0.4%増)を上回った。これを好感し、9日の米S&P500種株価指 数は前日比0.7%高の1194.37と、1年半ぶりの高値だった。

一方、相場は続伸したが、午後は伸び悩んだ。中国人民銀行の複 数の部門が3月末に開かれた貨幣政策委員会で利上げを提言した、と 中国紙の第一財経日報が情報源を明示せずに報道した。根強い人民元 の切り上げ観測もあり、中国・上海総合指数の下げが午後に拡大、東 京市場のテクニカル面からの過熱感も警戒された。

東証1部業種別33指数は、値上がりが27、値下がりは6。上昇 率上位は石油・石炭製品、その他製品、保険、卸売、不動産、銀行な ど。半面、鉄鋼や陸運、ゴム製品は下げた。東証1部の値上がり銘柄 数は1041、値下がり495。売買高は概算で21億7985万株、売買代金 は同1兆4515億円。

長期金利が一時1.4%台

債券市場で長期金利は一時1.4%に上昇(価格は低下)した。ユ ーロ圏諸国によるギリシャ支援がまとまったことを受けて、株式市場 で日経平均株価が続伸したことが警戒されたほか、あすに30年債入札 を控えて超長期債などが軟調となった。

長期金利の指標とされる新発10年物の306回債は、前週末比1ベ ーシスポイント(bp)高い1.395%で始まり、午前は同水準で終えた。 午後に入ると若干水準を切り上げ、1.5bp高い1.40%をつけた。1.4% 台に乗せは7日以来。午後1時前からは1.395%で推移した。

13日に30年利付国債の入札を控えて超長期債が安い。新発20年 債利回りは1.5bp高い2.12%、新発30年債利回りは1bp高い2.225% に上昇した。

一方、東京先物市場の中心限月6月物は反落。前週末比11銭安の 138円29銭で始まった後、若干下げ幅を縮め、いったん4銭安まで戻 した。しかし、午後に売りが優勢となると一時は23銭安まで下げてお り、結局は17銭安の138円23銭で引けた。

ユーロが大幅高

東京外国為替市場では、ユーロが大幅高となった。財政難に陥っ ているギリシャに対し、最大で計450億ユーロの融資を比較的低い金 利で提供するとの支援策が示されたことを受けて、ユーロの買い戻し が進んだ。

ユーロ・ドル相場は午後の取引で一時1ユーロ=1.3692ドルと、 3月18日以来の高値水準までユーロが買い進まれた。ブルームバーグ のデータによると、前営業日からの上昇率は1.4%超と、昨年9月以 来の大幅高となっている。

ユーロ・円相場も1ユーロ=127円台前半と、5営業日ぶりのユ ーロ高値を付けた。

一方、ドル・円相場は対ユーロでのドルと円の売りが交錯する中、 朝方は1ドル=92円90銭までドル安が進行。午後は徐々に円売りが 優勢となり、93円46銭を付けている。

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