ギリシャ危機は必ずしも終息していない-ソシエテのマグワイヤ氏

フランスの銀行、ソシエテ・ジェ ネラルのアジア太平洋担当主任エコノミスト、グレン・マグワイヤ氏 (香港在勤)は12日、欧州連合(EU)のユーロ圏諸国が、財政難に 陥っているギリシャに対し最大450億ユーロ(約5兆7100億円)の融 資を提供する支援策で合意したことについて、電話インタビューで以 下の通りコメントした。欧州諸国の支援はギリシャの財政危機を終わ らせ、ユーロ信認を回復させることを目指すもの。

◎信用危機について:

「これでギリシャの信用危機が終わったとは必ずしも考えていな い。欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)はこの合意取り付け で明らかに重要な役割を果たした。だだ、計画がいかに早期に実行可 能となるかなど、引き続き不安は残る」

「ギリシャについては仕組みができたが、その活用を決定するか どうかは同国次第だ。今や銃は装てんされて卓上にある。このパッケ ージはギリシャに昼食をただで提供するものではなく、緊縮財政の長 い道のりが待っている」

「残る影響の1つは、市場はユーロ圏の国債発行については引き 続き選別的な姿勢を持つことだ。当社ではスプレッド(利回り格差) がサブプライム危機以前の水準に戻る可能性は短期的には低いと引き 続きみている」

これは支援を必要とする他の欧州諸国にとって「必ずしも前例を 作ったことにならない」

「欧州がユーロというプロジェクトを150%支えていく明確な姿 勢と、ユーロの安定性とその恩恵への評価を示したものだ。前例を作 ったとすれば、欧州がユーロというプロジェクトに積極的にかかわっ ていく姿勢を強調したという点でだけだろう。ユーロの急反騰が見ら れるが、中期的には、欧州経済は主要3カ国(G3)に対し引き続き アンダーパフォームするだろう」

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE